【古典邦画】「源氏物語」

愛染恭子主演の「白昼夢」(原作・谷崎潤一郎)を撮った武智鉄二監督の「源氏物語」(1966年)。Amazonプライムにて。

角田光代現代語訳のクソ長え「源氏物語」を読み始めたばかりなので。

「たまにはハメを外し、人の道を踏み外すのも良いものです」って、たまにぢゃなく、いつもやないかいっ!イチモツが豪勢な平安衣装を羽織って歩いてるような光の君。

死んだ愛人の、モノノケや亡霊に怯えつつも、懲りずに、「契りを、契りを結びましょう」と、次々と正妻、愛人、親族、他人の妻、その娘、皇女…と関係なく、女と見れば、夜這いをかけて、一夜の契りを交わして、女遍歴を重ねていく光の君。時に子を産ませるし。なんて性欲が強いのさ。

挙げ句の果てには、最初に見初めた義母への想いを絶ち難く、母をも抱きしめる始末。

武智監督らしく、エロチックな味付けがされてはいるが、自分の男としての衝動に、どこまでも素直に従う彼は、立派な野郎の見本だね(笑)。

平安時代って暇が多いから、アッチのことばかり考えていたのかなぁ。全く良い時代だ(笑)。ゆっくり喋るのも高貴な感じがしてイイね。

こんなエロチックな、日本を代表する超長編の物語を書いた紫式部という女性は一体なんなんだろうか。

源氏を演じたのは、舞踊家の花ノ本寿(11月4日に84歳で鬼籍に入ったばかり)。妖艶な雰囲気を持つ美青年で役柄にピッタシ。浅丘ルリ子や芦川いづみ、山本陽子も出てる。ちょっと白塗りメイクが厳しいけど。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。