マヒ

母様が、真っ赤なボディコン・スーツを着て、これからパーティに行くの、と俺の部屋に来るが、顔は薄汚れてて、鬼婆の如く髪はグチャグチャ、何よりも立ったビーチクが透けて見えてて、あゝ、すでに認知症が始まってると愕然として崩れ落ちる夢を見てしまったが…。

こんな、どうしても孤独を感じてしまう時に、自分の不如意の身体を思わずにいられなくなり、明確な答えのない“生きる”ことの意義を探りたくなるものだ。

仮に全神経を研ぎ澄ましたとしても、大抵ロクなことはない。

8年前の今日、退院したが、なぜに、半身麻痺を残したまま、生き残ってしまったのだろうか、俺。

残り、この身体でいなきゃいけないと思うと、どうしても惨めな気持ちになってしまう。

なぜか右腕がジンジンしてるし。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。