「九州の戦争遺跡」

俺的には、これからの暑い季節はやっぱ戦争だね。もう終戦から77年も経ったから、完全に歴史上の大きな出来事に過ぎないけど。

九州の戦争遺跡って事で、熊本県もいくつか載ってるが、ここ、菊池花房飛行場跡地(ミュージアムの紹介はあるけど)がないね。残念。

なんで防空壕や石碑、慰霊碑、基地跡、飛行場跡、砲台跡、掩体壕、銃撃跡など、“物言わぬ戦争の証言者”に興味を持つのだろう、俺は。

別にこれらを眺めて、反戦の意思を強くするってわけでもない。

多分、当時の遺跡から、当時の人間が、確かに、ここで活動してたという息吹き、行動の痕跡みたいなものを勝手に想像して、今との大きなギャップを感じて、そのスリリングさを味わうことが好きなんだと思う。

そこには、俺の好きな“闇”もたくさん隠れてるしね。古代の遺跡でも同じだ。

多くの軍人・兵士の犠牲者はもとより、建設のために駆り出された“銃後”の人々の、トンデモない苦しみと災いの数々が込められていると思われる遺跡であればあるほど、今は、自然の中に、あるいは住宅街の中に、静かに佇んでたりするものだ。悲劇を感じれば感じるほどに美しかったりする。

これらの戦争遺跡は、時代と共に、整理されて壊されたりして、どんどんなくなっていく運命にあるが、個人的には残念に思っても、それは時代の流れとして仕方がないものだと思う。いくら遺跡が残ってようとも、人間は争う時は争うものだし、歴史とはそういうものだからね。

九州では、本土決戦に備えた防衛施設や特攻用の秘匿飛行場がかなり多い。それらの多くが使われずに終戦となったが、もし使われていたら、もっと悲惨なことになったであろうことは容易に想像がつく。

やっぱり“百聞は一見にしかず”で、全部見て回りたいところだけど、そうもいかないので、とりあえず熊本の遺跡だけは見ておこうかな。荒尾市にいっぱい遺跡があるとは知らなかった。

戦中の混乱期に、空襲などで亡くなった人を勝手に近くの山に埋めたりしてるから、今だに時々、焼夷弾が見つかることもあるし、掘ったら人骨や遺物が見つかるかもしれないね。もっと前の西南戦争の時の死者の骨や薬莢が見つかったりしてるし。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。