「伝える仕事」はこんなことをしています トヅキと幌加内そば
自作のHPに記載している「伝える仕事」。起業して約3ヵ月。徐々にお声かけいただいており、いくつかをご紹介致します。(随時更新を目指す)
※ひとつひとつに大変思いれがあるので、長くなりそうなところをぐっと堪えて、できるだけ簡潔を意識した内容としたかったのですが7000字になりました。目次からお好きな箇所だけでも、お時間ある際にぜひご覧ください。おすすめは最後の項目!
学生への講演・講和
私が伝えられることは「農・食」のこと。「起業初心者」のこと。簡単に言えば、「私が今まで経験してきた」こと。どんな目的の講義にすれば良いか、どんな方々が対象なのか、次への展開のことなど、私なりに各ご依頼に合った話ができるよう心がけています。
酪農学園大学-六次産業化と起業-
1年生向けに1コマ90分ほどのお時間をいただき、
「なぜ農業に興味を持ったのか」「6次産業に興味を持ったきっかけは」「社会人になってから起業するまで」「今後のこと」を話させていただきました。
私の歩んでいる人生が、入学したての学生さんの何かのきっかけになればそんな嬉しいことはない。家が農家、農協、食企業の方々と、非農家である方々との”当たり前”はおそらく異なるものがあり、捉え方も様々。
高校生の頃にそれぞれどんな経験をしてきた方々かはわからないですが、大学という組織に入り、偶然この授業を聞いた方々の選択肢が0.1でも広がってくれたら話した意味を大きく感じます。
全42Pの資料の中の1枚。高校生の頃に取材いただいた「いいね!農style」を取材内容と共にご紹介させていただきました。
私の今の活動をするきっかけをくれたのは「幌高商店会」という販売会です。実践型の授業内容がいかに今、力となるのか。卒業して7年が経ち、大変実感しています。その最後のページにて、ライターさんが綴ってくれた言葉に胸を打たれました。
当時の私と今の私の志は、大きく変わっていなかったこと。そして、今の活動が現役の学生の力に少しでもなれたかもしれない喜び。
講義が終わった後、「高校生の頃、そば打ち体験教えてもらった者です!」と声をかけてくれた学生さんもいて、しっかり「農からつながっていく人との縁」を私も感じました。
啓北商業高等学校-起業のきっかけ-
学生時代、「アニマドーレ」という食育体験プログラムにて、大変やり手な学生スタッフであった方が晴れて今年度先生となったことをきっかけにお声掛けいただき、初の商業高校へ。
私は、普通科、農業科の高校を経験していますが「商業」は初めて。教科書を見せていただくと「商学部」である大学の講義を思い出しました。
どう社会は回っているのか、どうビジネスが生まれるのか。私も体当たりで模索している今、高校生で学べる環境はすごいと感心しながらも、「座学と実践」はまるで違うことも痛感しています。
そんな中、私が経験したことを伝えることによって、先生からこんなコメントをいただきました。
「生徒たちも、授業で学んだことを実社会のリアルとしてリンクさせることができたのではないかと思います。」
私の経験が、実社会である。当たり前なのですが、それを生徒へ伝わったと感じてくれたことが大きな糧です。
私は何より、就任3ヵ月の先生が、「この教科書を読んだとき、真っ先に石川さんのことが思い浮かんだんです」「私にとって外部の方を呼ぶことははじめての挑戦でした」と話してくださったことが何より最初に嬉しかったことです。
もともとその先生が凄腕とは聞いていたものの、新しい環境でも挑戦し、生徒のことを考えたワークを設計している上に、年上の先生を巻き込む力。そしてその大切な時間に私を呼んでくださったこと。そんな方の目に留まるような活動をこれからもし続けていきたいと思いました。
飲食店さんとのそばコラボ
「幌加内そば」とトヅキの活動を伝える仕事として、お声掛けいただいた飲食店さんとのコラボイベントを行っております。
私は「そばを打つ」ことはできても、お客様への提供の幅は限られています。そこで各プロとの出会いにより、そばがこんなに彩られるなんて。いくつかご紹介致します。
きっかけをくれたminotakeさん
札幌市内飲食店minotake さんフードスタイリストsaiakiさんとのコラボ。
“はじめてminotakeさんに行ったときにお隣にsaiakiさんが座っていた!”
というひょんな出会いから、一夜限りのコラボイベントが2023年4月に開催されました。
あれから我が家はEbi-Oilが必須調味料になりました。またご一緒できる日が迎えられるように、頑張りたいです。
坂本さん(そば生産者)とminotakeさんでご飯が食べれたことがとてもとても嬉しい日でした。
カレー&カフェ ペンギンズさん
マスターは「20年カレー屋を続けてきたんじゃない」「20年辞めなかった」と最近おっしゃっていました。20年辞めないって、相当凄い。私が20年辞めていないことって、食べること、寝ることくらいです。
コラボのたびに常連さんが来てくださり、暖かい居場所です。
月一くらいの定期開催。毎回一工夫したそばとカレーでお待ちしております。
ひるまがりさん
そばのスペシャル御前。生わさびはこんなに美味しいものなのか…!そばの実のリゾット…!と私が一番喜んでしまうほど。
喫茶室ラブラド・レッセンスさん
小樽市の古民家を改装した喫茶室にて、幌加内町産そば粉を使用した「お菓子」をつくっていただきました。
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「伝えるそば打ち」を目指し、学生時代から声をかけていただいた飲食店さんとのコラボイベントの開催をしてきました。
餅は餅屋。”口に入る最後まで”をつくり出す飲食のプロの方々。
私は何の餅?となることもしばしばありながら、「そば」がコラボする飲食店さんによって纏う雰囲気を変え、新しい人々の元へ「幌加内そば」が伝わっていくことは非常に感慨深いことです。
やはり、私は職人ではない。だからこそ、こだわりが良い意味でなく(安売りはしないとははありますが笑)、そばの変化に嬉しく思えるのかもしれません。
そば打ち体験|イベント
自治体、団体、高校など様々な場所に合った初心者向けのそば打ち体験や、地域の食とのコラボイベントを企画しています。
北海道神恵内村 -食生活改善協議会-
神恵内村の食生活改善協議会の方々の料理体験へ講師としてお邪魔し、そば打ち体験から、神恵内村の食材を使ったメニューと合わせた幌加内そばを楽しみました。
合わせたメニューは山菜の天ぷら、高級岩海苔。
「幌加内に昔いったことあってね」と話してくれる方もいらっしゃいました。
地域には資源があり、それを支える人が生活しています。地域同士がそばを通してコラボすることにより、高めあえれば理想的です。
鹿追高等学校 -フードデザイン-
鹿追高校の生徒さんへ、そば打ちの指導とトヅキの紹介をさせていただきました。
鹿追町の「牡丹そば」を使わせていただき、生産者にも足を運んでいただけました。「鹿追の粉を使うことで、鹿追町のそば文化の復活になれば」。
どこの地域にも熱い思いの方がおり、その方が高校生へ仕掛け町の伝統を守ろうとしている。そばが打てることにより、お役に立てて何よりです。
下記は起業前からの取り組みも含めて。
アニマドーレ-食育そば打ち体験-
北海道広尾町 -昆布そば-
北海道芽室町-蕎麦飲み-
Kubota presents AGRI WEEL in F VILLAGE
ストーリーブックの発行|ツアー
めぐるそばの物語を発行しました
「幌加内そば」に対して、無限のアプローチがあるなと走り続けて感じております。すぐお金にならない種まきを続けていく理由は、「美味しい食べ物を食べ続けたい」というある意味自己満足から。
そして、その食べ物を守るために、「地域」とひたすら向き合いたい。
そこには、私よりはるかに食べ物と命に向き合い続けている地域を守る方々がいるから。
まずは、なぜ?幌加内?そば?なのかを、1冊の本にまとめました。
ぜひショップから覗いてみてください。
試作中のそばの甘皮茶1pセット付きです。
洞爺湖町-たまたま書店-
めぐるそばの物語の発行を記念して、様々な土地をめぐっていくツアーをしていきます。
第1回目は、洞爺のたまたま書店さん。
写真展示も行い、終始和やかな初夏の週末を過ごせるイベントでした。
第2回目は8月下旬・10月上旬に札幌にて行います。
全国をめぐっていきたいと思っておりますので、お声掛けください。
詳しくは別記事にまとめます。
幌加内町内での「伝えること」
商品をつくること
幌加内そばの新しい商品をつくること。そこに思いをしっかり乗せて、人々へ届けること。トヅキのもうひとつの事業でもある「商品をつくる」ことに被ってくる部分ではありますが、「伝えるために商品がある」のではと仮説を立てています。
どこに商品開発の軸を置くかは、非常に難しいことでもありますが、「幌加内」という知名度が、商品によって少しでも知ってもらえれば、結果的に町の産業に貢献できるのではないでしょうか。
「そばから衣食住」を展開したいという想いを1年前に抱き開発を進め、来年度には「幌加内そばの甘皮茶」が少し大きく流通できるように、専門家を頼りながら必死に動いています。
また、そば殻を染めの原料とした洋服ブランド「kirinomi」のリリースももう少し。
”ただの商品”ではなく、背景にある想い、商品づくりに関わる人々に思いが「共感」を生み、広がっていけるように、商品を通した「追体験」ができればと構想中です。
仕組みをつくること
現在、様々なプロジェクトが幌加内高校を中心とするメンバーで動き出しています。「地方の仕組みづくり」は20年かかってやっとできるもの、といわれているほど、長い長い時間がかかることです。ただ、「幌加内高校がなくなってほしくない」という気持ちから、
多くの共感者になってくれるであろう方々と座組を整えている最中です。
-with 幌高生プロジェクト-
今年に入ってから、少なくとも2週に1回は幌加内町へ通っています。
4月から、エア・ウォーターふるさと応援Hプログラムという制度により、幌加内町さまから委託を受け、「地域課題に向き合った課題解決=新素材による商品づくり」を行っております。
幌加内町の「幌加内町ソバ循環プロジェクト プロデューサー」の肩書きをいただきつつ、資源の循環だけでなく、人の循環、お金の循環(←もっと修業が必要)ができるよう、動いています。
町外の力を使って商品をつくることは簡単かもしれません。
ただ、町内の事業者の皆様と、母校である幌高生と「共に考え」「共にうみだす」【商品づくり=商品をつくるための仕組みづくり】ができればと夢見ています。
ただ、私の力のみでは「仕組みづくり」はまだまだできないことで。そこで、各専門企業に投資し(といったらかっこいいですが、協力してくれる方々がいなければ教育伴走はできません)、「幌加内高校生を中心とした町づくりの一歩」を踏み出せているのではと思います。産学官連携が非常に重要ですね。
「もっとこうなったら良いな」「理想の世界」を高校生が考え、それを現実に落とし込み、実現する「形づくり」をするのが大人の役割である気がしています。
私がかつて幌高で経験できた、外部との連携と視野の広さを私が現役の高校生へお伝えできることで、「幌加内町」が第二の故郷になってほしいという願いです。と、いいつつ私は経験が浅いので、関係者各位、もうもう、これからも何卒…!いまだに、高校の担任にどうしたら良いかを聞き、二進も三進もいかなくなれば多くの専門家である大人の方々を頼らせていただきます。私も成長できるように。
1年間を通しての伴走プロジェクトです。
4月から行っていることの一部をご紹介します。
これらを走りだせたことは、私の大きい一歩です。正解がないプロジェクトをまわし、人を巻き込んでいるパワーは相当必要です。ただ、すぐに企業の利益に直結するだけではないのでどうこれを「持続可能」なものにするかを考えなくてはいけません。
-観光に活かせること-
-生産のための畑づくり-
with幌高生プロジェクトと重なる部分もありつつ、「幌加内町での拠点」づくりのために種を蒔き始めています。
現実問題は解決するべきことが沢山ありますが、夢は言うもの。叶えるために仕事をしていきたいので、20代のうちは動いてみたい。
動く幅を持たせるために、他の企業での修行もしたいし(貢献したい)、新たしい視点が欲しい。
拠点を増やすためにも、目の前のことにしっかり向き合う。なんだか、孤独を感じてしまう日だってありますが、今の働き方をしたことでの後悔はまるでないことが面白いところ。
いつでもやろうと思えば環境は変えられるよね、と無理やり柔軟に人生を捉えても良い気がしています。
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まとめ「伝える仕事」
きっと、これから違う伝え方が出てくるであろうし、幅も広がっていくはず。小さな積み重ねが、いつか仕事を通して、自分の人生も、私と関わる方の人生も、豊かに、美味しさに感動できるように。
色々なお誘い、心よりお待ちしております。これらを例に挙げたこと以外でも、お気軽にご相談ください。首を長ーくしてお待ちしております。
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