日記 2022
note2周年にして、数えるほどの投稿のTOMOKAです。お仕事でないと執筆しない自分の性質がよくわかりました(笑)。
なぜ、本日書くかというと、上弦の月(新月から満月に向かう)に日記を書こうと思ったためです。
2020年から、今日まで本当にいろんなことがありました。そして私は今、アルフォンス・デーケンの悲嘆(grief)12のプロセスの7段階にいるよう。
深夜ドラマ「束の間の一花」で使われた言葉「よく生き、よく笑い、よき死と出会う」というフレーズから行き着いたデーケン。
https://www.ntv.co.jp/tukanomanoitika/
仏教にも同じような思想があります。弔うということ何かを考えたときに、それは、死を考えることは生を考えることにつながる、会いに訪れることだ、と。
悲しみの「7段階」目は、パニックや慟哭、ああすれば、こうすればの罪意識(近しい人の場合は多くがそうなるそう。)を超えて、なんだか今でも生きているような共感覚。記念日に好物などを用意したり、日々のあいさつをする度に毎日いつもそんな気がしている。そして、ここぞという時に夢で出会える。
日本語の漢字はなんだか冷たい印象があってなかなか文字にすることもnote以外のライトなSNSではまだ今の段階では躊躇われているが、死とは肉体が風化し土に帰った様に人が跪いている漢字という一説がある。死者と生者がいるから、この字が成り立つ。そして、上下に草がつくと葬う=弔(とむら)う。生者が悩み思索して、探し求めて訪れる、尋ねること。お寺の冊子で出会った言葉でした。
以前の自分と違うのは、第二の人生が始まるんだなあ、と腹をくくったこと。どこかでなかなか諦めきれなかったのが、何ヶ月も号泣した日を超えて温かいものが自身の中にある気がします。
再生の段階は、たぶんまだ先。
タモリは「私はあなたの作品のひとつです」という忌辞を残して名言となりましたが、クリエイターに限らずこういう感覚は身近な関係ではあるのでは、と感じます。
自分自身の中に流れるアイデンティティ的なものは、影響を与えてくれた近しい存在、以前はそれが完全には自分でないような居心地の悪さと反発を経てからの、現在では離れ難いほどの親しみと愛着が湧いている。それはこれまでにない経験をしたことのない2022年の新たな一歩でした。
ドラマ「silent」で、花は音はないけど言葉があって気持ちが伝えられる、という素敵なフレーズがありました。画像は「新生」のマリーゴールドを探したけど、ラベンダーの風景が綺麗だったのでunsplash(free画像)でこの画像を選びました。ラベンダーはビミョーな花言葉もあるけれど(笑)、「待っている」「幸せがくる」の意味を持ちます。
2022年末の上弦の月、悲しみの「7段階」の自分には似合うともいえる花。もちろん、お馴染みの癒しや鎮静の意味も。フランス・ドロームの美しい夕景のラベンダーは、完全なる再生までにまだ時間がかかることを表しているよう。
藤井風「grace」の曲がCMやPVで流れ出した頃から、graceとはなんだろうとぼんやり考えていました。graceは、人間の尊厳や大いなる恵み、美徳、本質、優しさ、魅力、自由…いろんな語感があるような感じがするが、歌詞の会えてよかった、自由になれたというのは、個々が自分の中のそういうものに出会えた喜びのように感じます。
いま私の中に残っているのは、与えられたもの、温かな感触や気持ち、質感、本質のようなものに感じます。だから、その気配があるところには、その人を感じます。だから、人間は最後は自分が何を持ったかは身軽になって土に帰り、graceのような煌めきが残るような気がします。
2022年は、ここまでの景色。ユーミンが歌番組で歌について「その人が出会うタイミングがある」(大意)と話していました。今年は舞台、土地、景色、音楽、歌詞、ドラマ、読み物と色々なものに出会い、仕事で巡り会う作品やインタビューのお相手の一言に気づかされたり、色々あってここまで導かれたように感じます。もちろん友人やインスピレーションを感じる集まりでも、メッセージを感じることがあります。
タイムリープ、パラレルワールド的な感じで強く惹かれたもの同士が出会うのは映画『Love Letter』や『ある日どこかで』がありますが、ドラマ「束の間の一花」で、余命宣告をされた先生の読書本がジャック・フィニイ「ゲイルズバーグの春を愛す」。
ファンタジーな話の括りだけでもなく、過去の纏うものが何年、何十年、何百年という年月を超えた時間軸上で実際に残って感じられるものなのでは、と思います。
そういえば、SF「時をかける少女」もラベンダーの香りで時を超えます。やっぱり、ラベンダーの画像を選ぶタイミング。そして、時代を行き来しながら、より未来に向かって自我が目覚める時が近いのか、その時はどんな景色を見てnoteを書くのだろう、と思う年末でした。
♪ 一区切りの意味を込めて、今年よく聴いた天国を思わせるREMEDIOS🌈のシンプルで素敵な英語歌詞の曲を、現在&過去の2人の歌姫で。カバーバージョンもシネマティックで過去と繋がる雰囲気があります。
2022年12月30日
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