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week8-何がための「共感」?

半径5mからのマイクロチェンジメーカーを目指す、子連れMBAのチェンジメーカー・チャレンジ-Basic-。対話のスキル、時代変化、内省スキルを、知識として学習するのみでなく、メンタリングによって学びを深め、自分自身の価値観に則ったリーダーシップを発揮して周囲へも影響を与えていくための学びの3ヶ月プログラムです。運営として、プロセスエコノミー的に内容を明かしてみようかな(と言っても、私もモニターの一人でもあるので自分の経過がメイン)と、ということで、今回はweek8です。対話スキルを学び、自分なりのチェンジメイクに向けて仲間とのメンタリングを行なっていきます。


何のためと言われて固まってしまった

これからの時代に必要な共鳴力。その一部の対話スキルについては、私もキャリアコンサルタントでもあり、プログラム内で問題提起する役割も担っています。今回のテーマは「共感」ということで、15分くらいにエッセンスをまとめた動画を作ろうとしていたのですが、、、何ともまとまらない!!これまでも違うテーマで何本か作成していたのですが、今回びっくりするほど時間がかかりました。一人で悩んでいても仕方がないので、一旦作った上で他の運営メンバーに見てもらうことにしました。すると、「何故共感力が必要なのか」が分かりづらいかもというフィードバック。それを聞いて一瞬、固まってしまいました。

何故、共感力が必要なのでしょうか。信頼関係を構築するため?自分のやりたいことに、周囲を巻き込むため?そう口にするのは、私にとってどうしても、ためらいがありました。正しくはあるのだけど、しっくりこない。そうして私が落ち着いたのは、共感そのものが目的かもしれないということ。共感するってつながりを感じることであり、それそのものが幸せなことじゃないのか、というのが、私の考えだと気付かされました。

共感は人間に備わった能力

共感はそもそも、他者の運動を見て自分で疑似体験する、脳に備わった機能です。猿にもあるこの能力は、人間がライオンや狼などの肉食動物よりも自然界で生き残るための能力だったといえます。その共感力、高めようとするのは、何のためなのでしょう。

共感は幸せのため

共感自体が目的、つまりそれは究極、個人の幸せのためや世界の平和のためではないかと、私は思っています。このプログラムは、対話スキル・時代変化・内省を学び、自分らしいリーダーシップを発揮して周囲に影響を与えていくための学びのプログラムです。プログラムの趣旨と私の想いとが少し外れるかも知れずプログラム内では強調はしませんでしたが、自分の考えを残しておくためにここに記録しておきます。共感することは自分と他者とのつながりを感じるもの。共感することの目的は、自分や他人を大切にすること、幸せだと思っています。

樺沢紫苑氏の下の書籍を以前読みました。脳内物質としては、セロトニン(汗かいて気持ちいい!健康からくるような幸福)、オキシトシン(繋がりによる幸福)、ドーパミン(目標達成などによる幸福)があると。共感はまさに、オキシトシンを分泌させる能力ではないでしょうか。そしてこの3つの幸福には、セロトニン→オキシトシン→ドーパミンの順に満たしていく必要があるとも述べられていました。自身の心身の健康がまずあり、次に家族や人との繋がりがあり、最後に仕事などでの成功があると。


自分の幸せ、家族の幸せ、皆の幸せを願う

セルフ・コンパッション。自己への共感。私はこれが、幸せのスタートではないかと思っています。2000年代以降にマインドフルネスと共にビジネス界でも注目されるようになった概念です。このセルフ・コンパッションを鍛えることにより、レジリエンスが高まるとされています。マインドフルネス同様、元は仏教の概念であったものが、人の幸福(そこには健康も仕事のあり方も含まれる)に貢献するものとされています。第一人者のクリスティン・ネフ博士によると、このように述べられています。

困難に直面した時、自分自身の肯定的・否定的側面の両方を優しく理解し受け入れ、その苦しみが人類に共通していることを認識し、感情のバランスを取れる特性 Kristin D. Neff, “The Development and Validation of a Scale to Measure Self-Compassion”

自己への共感が決して自分を甘やかすことではなく、自分を受け入れると共に、他のありとあらゆる人への共感を感じるということが込められています。私はこれが、幸せなのだとも思います。このセルフコンパッションを鍛えるには、「慈悲の瞑想法」という方法があります。瞑想をし、心が落ち着いたら、この言葉を唱えます。


私が幸せでありますように

私が健やかで健康でありますように

私の悩み苦しみがなくなりますように

私の願いが叶えられますように

私が幸せでありますように

私が幸せでありますように

私が幸せでありますように


私の親しい命が幸せでありますように

私の親しい命が健やかで健康でありますように

私の親しい命の悩み苦しみがなくなりますように

私の親しい命の願いが叶えられますように

私の親しい命が幸せでありますように

私の親しい命が幸せでありますように

私の親しい命が幸せでありますように


生きとし生けるものが幸せでありますように

生きとし生けるものが健やかで健康でありますように

生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように

生きとし生けるものの願いが叶えられますように

生きとし生けるものが幸せでありますように

生きとし生けるものが幸せでありますように

生きとし生けるものが幸せでありますように

私から順番に、共感の心で満たしていく。正にセロトニン→オキシトシン→ドーパミンの潤に整えていくことではないでしょうか。

人生の目標は?誰しも幸福、ですよね。何をするか、どんな時に幸せを感じるかは人それぞれですが、自分を満たし、周囲を満たしていくことで、さらに自分が満たされる。それは人類共通だと思っています。なぜなら共感力はお猿さんの時代から人間に備わった能力なのですから。優しさと思いやりを、自分にも周囲にも、向けるために整えていきたいです。

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