小さな海の大きな力
私の実家の前には小さな海があります。正確に言うと小さくはないのですが途中に埋立地があるので実家から見える海は小さい。幼い頃は海なんて全部でかいんだけどね。
私はこの小さな海がとても大好き。私の地元の友達もこの海が好きで大人になってもよく行くとゆう子が多い。見慣れてる景色だから落ち着くってゆうのもあると思うんだけどそれだけじゃない気がする。決して綺麗な海じゃないけど。昔に比べてテトラポットが綺麗な石に変わったりところどころ変わってるけど海って変わらない。この海でいっぱい遊んだし悲しい時に一人で来て泣いたり。
一言で言ったらすごくお世話になってるんですよ。この海に。
数年前私は初めて精神的な病にかかってご飯が全く食べれなくなった時期がありました。頭の中に消しゴムがあるので覚えてる範囲ですが、ほぼ水だけで2週間くらい過ごしてた。母は毎日心配してご飯を用意するけどどうしても食べれなかった。「お願いだからこれだけでも食べて」と玄米の卵かけご飯を用意してくれて時間かかりながら茶碗半分くらいを食べた。それがきっかけでゆーっくりと元の食欲を取り戻せるようになった。
そんな時期の時にもこの海に来ました。目的は泣くため。「あー。つらい。泣きにいこ。」みたいな。私はよく泣くのでそこらへんは心配しないでくださいね。小さい子がこけて泣いてるだけでもらい泣きするくらいに涙腺がゆるいんです。
ずっと海は変わらず受け入れてくれる。人間じゃないし。黙ってそばにいてくれてる。まぁ海だからね。変わらない景色見つめて風に吹かれて泣いてたら少し落ち着くのです。微々たるものなんだけど。でも弱ってる時は人間じゃないものを自分の味方だと思って「海も風も私を見守ってくれてるんだわ」って思うのもありだと思う。ポリアンナ症候群になってはダメだけど。
私、このポリアンナ症候群を知ったのがつい最近。中村うさぎさんの本で知りました。ポジティブにいるのは大事だけど、現実逃避との境目ってすごく難しい。現実逃避してるつもりはないけど実際には現実逃避だよ。それ。ってことを繰り返してたな。私。自己防衛自己防衛。自分にとっていいことだけ考えて信じるのが心の栄養!!みたいに思ってたもん。危機感なかったから。35でさすがにドリーミングになってる場合じゃない。
めぞん一刻の世界で生きたいと思いつつ税金のこと考えなきゃいけないしね。
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