試みの旅をゆく
先日、師匠の一人であるうーさんがこんなことを話してくれた。
「エッセイって試みるっていう意味なんだよ。
言葉で表現することを試みるっていいよね」
それを聴いた瞬間、呪いが一つ溶けたような気持ちになった。
言葉を仕事の一部として使っている、けれどどこかでSNS投稿に苦手意識があった。言葉は好きなのに、書こうとすると手がとまる。
うーさんの言葉を聴いてわかった。
言葉を着地させないといけないという思い込みが強すぎたんだ。
ゴール、目標、これを伝えたい、
ここに着地させるために、書く。
それがなんとも窮屈で、一つ下のサイズの服を着ているような
居心地の悪さを感じていた。
書き始めても「ああ、今日はこれを着たくないな」と
いつのまにか服を脱いでしまう。
試みであれば自由だ。
着地するかもしれないし、しないかもしれない。
寄り道してもいいし、しなくてもいい。
窮屈さは感じない。
書きたい言葉は溢れているのだ。
身体の中で。
自分のための言葉もあるし、
人に共有することで誰かの役に立つかもしれない言葉もある。
それを言葉にできるかどうかわからないし、
ちゃんとゴールまで持っていけないかもしれないけど
試みてみる。
これは旅行ではなくて旅だ。
言葉の。
行くところも目的地もなんとなく決まっているけど
そこにいくかわからない。
行く先でまったく想像もしないものが出てくるかもしれない。
想像もしなかった出会いがあるかもしれない。
それを楽しむ旅なのだ。
これから気軽に肩の力を抜いて、noteへ思ったことを書く試みを
してみようと思う。
着地させる努力はするけれど、しないかも。
それは試みだから、どちらにころんでもいいと私が決める。
楽しい気持ちだけ携えて、試みの旅をゆこう。
どんな景色をみせてくれるのだろうか、今から楽しみだ。
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