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手軽に実現する会話AI作成ガイド:⑥ユーザーフレンドリーな会話体験を届けよう!

このシリーズでは、スキルを必要とせず、誰もが無料で会話AIを作成できる方法をご紹介しています。
過去の記事では「幼稚園児向けの質問に答えるAIキャラクター」を例に、基本のチャットボット作成から公開まで一通りの作成を行いました。さらに、ユーザー体験を向上させるため、選択肢と固定応答を設定していきました。

今回は、使い続けられるAIには必須のパーソナライズされた会話」と「会話中の選択肢」についてご紹介します。前回と同様、スキル不要で手軽にできるので、ぜひ一緒に試しながら進めてみてください!

※本記事は、会話型AI構築プラットフォームmiiboを開発する株式会社miiboの提供です。


パーソナライズされた会話体験を提供しよう!

日常生活でも、相手が自分を理解して会話をしてくれる方が、信頼感も上がるのではないでしょうか?これはAIとの会話体験でも同じです。

「ステート」とは、エージェントとの会話によって保持される「ユーザーの情報(状態)」を指します。このステートを利用することで、ユーザーの情報を踏まえたパーソナライズされた会話を実現することができます。

今回も「なぜなぜくん」を使って実際に見てみましょう。設定方法は後でお伝えします!

例えば、話しかける子供の名前や好きなキャラクターを記憶し、次からの会話でそれを反映させることができれば、親しみを感じて会話がより楽しくなるかもしれません。

まずは会話の中で名前と好きなキャラクターを伝えてみます。

名前と好きなキャラクターを伝えた会話

では、ユーザー単位のステートを見てみましょう。
(左メニュー「レポート」→「ユーザー一覧 (ステート)」→見たいユーザーidの「現在のステートを確認」から確認が出来ます)

すると、名前と好きなキャラクターに情報が保存されていることが分かります。

ユーザー情報に勝手に保存してくれる

今回はテストなので分かりやすく直接的に書いていますが、実際にはAIが会話の中で柔軟に判断して保存してくれます。もちろん、1会話に全ての情報が含まれている必要はありません!

再度会話を閉じて、新しく話しかけてみます。すると、前回話した情報を覚えていて、それを良い感じに使って回答してくれています!

保存したユーザー情報を使っていい感じに会話してくれる

このように、ユーザー情報を会話の中で適切に判断して保存し、その情報を使いながら会話を進行します。また、ユーザー単位で情報が保存されているため、いつ話しかけても以前の情報を覚えて会話ができるのです!

内容に沿った選択肢で会話をサポートしよう!

前回記事では、「質問の方向性を誘導する」ための選択肢を会話の冒頭に設定しました。
今回ご紹介するのは、会話中に会話内容を踏まえて選択肢を提示するものです。

なぜ必要かというと、ユーザーからして毎回返信を考えて入力するのは地味に負担のかかる作業です。面倒さから離脱してしまうこともよくあります。
そこで、ユーザーが次に発言しそうな内容や知りたいと思われる内容を考え、選択肢として表示することで、ユーザーは入力の手間を省き、スムーズに会話を進行させることができます。

こちらも実際に例を見てみましょう!

このように、会話内容に合わせて次に来そうな選択肢を表示してくれます。
もちろん選択肢にない場合は入力もできるので、ユーザー体験を損ねることはありません。

この一手間がなくなるだけでも会話がスムーズに進むので、ぜひ試してみてください!

設定方法

こちらの機能は非常に柔軟性が高く多機能なため、様々な設定方法を用意しています。一方で、スキル不要で作る上ではハードルにもなっていました。

そこで、今回新たに「AIによるプロンプト生成機能」がmiiboに追加されました!今後はこれを使うだけで、プロンプトはもちろん、ステートや会話中の選択肢(クイックリプライ)も設定できるようになります!

AIによるプロンプト生成機能
やりたい内容を指定すれば設定を入れてくれる
設定が大変だった記法も出力してくれる

1からプロンプトを作る場合はもちろん、既存のプロンプトに追加してほしい場合も、既存のプロンプトにやりたい内容を入れ込むように指示すれば作成してくれます!

各機能の詳細な説明はこちらから確認いただけますので、自分で微修正したいという場合はご参照ください!

まとめ

ステートとクイックリプライを活用することで、よりパーソナライズされ、ユーザーフレンドリーな会話AIを作成できます。ぜひみなさんのAIにも設定してみてください!

特にステートは、AIに「信頼度」を判断させて会話内容を変えるなど、幅広く応用できる便利な機能です。さまざまな使い方を模索いただければ嬉しいです!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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