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環境建築を問い直す

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地球と共存する未来を実現するために、環境建築の在り方を問い直す必要があると思います。そもそも環境建築の定義とは何なのか。日本は世界と比べてどれほど取り組みが遅れているのか。建築設…
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ASIBA2期PJ|建築設備の多面的アプローチ

ASIBAインキュベーションプログラム第2期のプロジェクト・Withvacに取り組んでいる藤間朋久です。第1期から継続してWithvacに取り組む中で自分が感じ始めた新たな課題感、そして目指すべき新たな展望について言語化しました。 1. 建築設備を再考する激甚化する気候変動や国際的な紛争によって綻びていく私たちの地球を眺めながら、「科学技術」に対して不信感や疑念を抱くようになった人々が多いのではないかと思います。技術革新によってもたらされた恩恵を享受して今を生きる私たちは、

Greenbuild 2023 —環境建築の未来を創り出すために

2023年9月26日〜29日、アメリカ・ワシントンD.C.で開催されたGreenbuild International Conference and Expo 2023に参加しました。 恐らくこのイベントは日本ではほとんど知られていないと思います。日本人の参加者は十数人、日本人学生は僕のみでした。このイベントはgreen building(後述しますが「環境建築」とは微妙に異なると捉えています)に関連したテーマを扱う世界最大規模のカンファレンス・展示会です。毎年アメリカで開