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発声障害改善したよ コラムを書きます25【vol.155】

 1週間振りに帰って来ました。

 まず声の出し方なんですが、地声が本来の声の出し方だと思います。オリンピックの柔道の試合で良く聞く声ですね。

 挨拶の唱和する「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」みたいな声の出し方です。飾りを付けられない声です。

 僕は腰に手を当てて、これに近い感じで毎日1時間ぐらい話していたんですが、これは効果があったみたいです。日々の変化は見えなくても、確かに1ヶ月単位だと、大きな声も出しやすくなっているかもしれません。思っている以上に時間はかかります。

 では声の出し方はどこかというと、割り箸発声の位置な気がします。つまり、口の外側を使い、後ろ側を使います。場所的にはここになりますね。日々の中でここを使えているか。そして負担がかかっていないかチェックしてみて下さい。

 
 では今回伝えたかったのは、「声の出し方」ではなく、「声を使う筋肉の使い方」です。そうなると見る所が違って来ると思います。

 僕であったら、家だったら声が出ます。これは外側までしっかり使わなくても声が出るからかもしれません。大きな声になると声が出ないというのもそうですね。使う筋肉が変わってきます。

 普段はずっと地声で話す人はいません。それはしっかり息を吸って話すと疲れるからかもしれません。または感情によって声の出し方は変わると思います。自分の気持ちを伝えるために、声の出し方を変えていると言ったら、何となくわかってもらえる気がします。

 
 ちなみに「声の出し方」は大事です。僕であったら右肩の所で、外から内に使う負担が多かったため、それで声の出し方に負担をかけていたのかもしれません。

 たぶん右肩の所がパキパキ鳴るぐらい硬かったら良くなかったみたいです。ちなみにただ引っ張って伸ばしても逆効果なので、軟らかく使ってあげることが大事です。

 僕は声出なくなってからカラオケに行ったんですが、マイクに向かって外から内にずっと声を出すやり方も良くなかったみたいです。他の人がどういう歌い方の人が多いのかは僕にはわかりませんが、当てはまっていたら参考にしてみて下さい。

 
 では「声を使う筋肉の使い方」なんですが、後から考えると凄いバランスが取れて話しています。僕はみんな同じように使っているのではないかと思っていますが、それは違うのかもしれません。けれど大事なのは、話していた時の動きを思い出してもらうことなので、合っているかはあまり気にはしません。

 まず①で左側でどれぐらいの高さか、口の開け方を決めます。

 ②で右側で、その高さに持っていきながら、強めの声に変えます。②は上に横に使うので、肩は内から外の動きで使うことが多かったみたいです。

 ③は②で作った口の動かし方に合わせ、バランスを合わせ、左からも同じ動きをぶつけます。

 ③はそんなに難しくないので先に伝えます。左に合った感覚を右に持っていって、最後左で受け止めます。この時点で重心であったり、口の開け方は対称の動きになります。

 最初に②の準備運動として、掌を上にして、それを押しながら声を出してみましょう。肩に合わせ、あごも外にしっかりと開いた発音の仕方になると思います。

 普段は掌が裏のことも多いですが、両方をしっかりと使えるようになりましょう。自然と右目の下の頬の筋肉まで、使えるようになっていきます。

 
 では今日はこれだけなので、後は①と②について説明していきます。

 まず①です。皆さん音声変化を使ってますでしょうか。僕もしっかりとは伝えられませんが、①の時はまだ仮の声の出し方みたいです。イメージで言うと、のどわをされている声の出し方で最初は話しているみたいです。

 首の根っこを掴まれて、上に引っ張られているイメージだと、声は力を入れなくても出ますね。そんな出し方みたいです。だから唇はほとんど意識せず、下あごを上に上げるようにして声を出します。

 ちょっと意識の方に変えます。僕は話す時は、最初は左側を使っていたような感じがありました。声が出ないうちは確かめられなかったのですが、同じか確かめてみて下さい。

 まず一瞬だけ左の外に意識が行きます。左のあごであったり、左の肩であったり、どう使うか確かめるためです。左の足も着地した瞬間は外を使いますね。ただ重心が外に行くことはありません。そのまま左足の内側に重心を乗せます。

 最初に言った通り、そのまま左側で声を出し始めながら、左のあごと、左側の下あごで高い位置を取り始めます。たぶん肩とあごが連動していた方が良いので、動かしやすいように左肩にも一瞬だけ意識が行く感じです。

 声を出すのは真ん中で良いと思うのですが、体重移動で左足の内側にかかっていた重心は、左側が高くなると、右足の内側で受け止めます。その自然な動きです。だから左の下あごを真ん中に向かって、上に上げる。その時に声が出ている。そんな一言目の声になります。

 だから①ではどれぐらいの声かイメージすること。たぶん大きな声だったら、あごの所も大きく開けるかもしれないし、体重のかけ方も変わってくると思います。その高さであったり、バランスを考えながら、左の下あごも中央に向かって声を出しながら、高い所を使えるようになって下さい。

 
 では②に行く前に休憩です。筋肉の動かし方はデータで取れれば、簡単にわかる話しだと思います。「声の出し方」で出ないとやっているうちは、音声治療でも違うことをやっている気がします。

 現象としては声の一言目から出ないのですが、原因は僕みたいに②の所が大きいかもしれません。それは僕にもわからないのですが、やっぱり元の話し方に戻すのが個人的には大事だと思います。

 では②です。②では軽い感じの声をしっかりとした声に変えます。

 「あ~ ぁりがとうございました」
 「そ~ いうこと」
 
 2言目の0.2秒前に変える感じですかね。右足の内側に重心を乗せ、右あごの外側まで使い、声を出します。

 この時にお腹を意識するから、地声をしっかりと使う。こういう時もあるかもしれません。だけど僕が必要だった動きは、せっかく左を高く使ったのだから、右もそれに合わせ高く使う。この動きだったみたいです。

 あごの高さに合わせ、外側までしっかりと使ってあげる。そうすると、肩も内から外に使ってあげる動きができるのではないかと思います。

 ③ではこれに合わせ左も少し変えてあげる。なので、①と③でも口の開け方など若干違うと思います。

 こう考えると①では筋肉自体は動かしているけれど、話し始めはしっかりとした声より、軽めな声で伸ばすようなイメージの方が良い気がします。

 ②なのですが、音声変化という表現かはわかりませんが、左足の内側の重心の声から、右足の内側の重心の声に変えてます。だから声の感じも変わっていると僕は思います。(①では左足1本で口の上側の声です。それだと弱いから、右からも声を乗せて上げる感じです。)

 ②が大事と言いながら、伝えられるのは少ないのかもしれません。唇で声を作るというよりも、口の真ん中で声を作る感じになりました。左右のバランスが取れてて、今までよりかは上側を意識したような声です。

 ②で負担になっていたとするなら、使えるようになったらそのまま地声も使ってみて下さい。口の後ろ側で声を作れれば、大きな声も今までより出やすいかもしれません。結局は外で話すにも、それが重要になって来ます。

 ここで大事なのは当たり前なのですが、負担がかかってないか探すことです。慣れるまでは頬の筋肉も上に横に使えるようになるまで、時間がかかると思います。後は右手の置き所も、掌が前が良いのか、後ろが良いのかでも変わってきます。腰に置く時も、コーヒーを肩を開いて飲む時も、動きの中で使えるようになって下さい。

 「声の出し方」は地声なので、声が大きいか小さいかしかありません。これ自体は大事なので、しっかり練習してみて下さい。ある程度良くなったら、これを整えて大きな声を出すだけでも、筋肉的なバランスは整うかもしれません。

 「声を使う筋肉の使い方」は、たぶん話していた時はバランスの取れた話し方をしていたと思います。そして姿勢もそれに合わせた物になっていたはずです。

 もう一度まとめます。

 毎回はこの話し方ではないです。ただ自分がこの使い方も使っていたと思うのであれば、できるのであれば戻した方が良いと思います。

 意識して使ってはいないと思いますが、高い所を使っていたら、横の歪みに強いです。そして横まで使っていたら、肩の可動域も広いからです。そして頬の筋肉も上まで使っていたことになります。とてもバランスの取れた動きです。

 そしてこの筋肉が戻ったら、「声の出し方」ももう一度見てみて下さい。基本は頬の筋肉が高い所で話す。割り箸発声の所で話す。オペラの所で話す。この3つになると思います。

 最初は得意、不得意あるかもしれませんが、負担なくこの3つでも話せるようになるのが、元の姿勢に戻るのに大事です。ちょっとずつ時間をかけて治してみて下さい。

 ちなみに今回伝えたのは動きの中で声を出すやり方なのかもしれません。けれど歩いている時だけでなく、外で買い物をして、レジで話す時でも使っていた話し方だと思います。

 本日も読んで頂きまして、ありがとうございました。



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