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スポーツネーションが目指す世界〜資金調達に寄せて〜

この度、シードラウンドで9,000万円の資金調達を実施させていただきました。まず始めに今回の調達で右も左も分からない僕を支援してくださった全ての皆様、まだ何者でもないこの会社に期待して投資をしてくださった投資家の皆様、そして何より仲間になってくれたメンバーにこの場を借りて感謝を申し上げます。ありがとうございます。

今回はスポーツネーションとしてスタート地点に立たせていただいたこのタイミングでスポーツネーションが実現したい社会について書き留めておこうと思います。

「応援する力を経済に還元しよう」

一言で言うとスポーツネーションの実現したい社会(MISSION)はこれです。

その言葉の通り、「人や企業が目標達成を応援すればするほど、応援する人たちに回り回って利益が還元されるような社会の仕組み」を作ろうということです。「情けは人のためならず。」です。

僕は逆算思考は苦手なので等身大の視点から未来を考えていくのですが、ここ創業から2年間会社経営をしていく中で現時点ではここにたどり着きました。

最初は「スポーツに関わる人々を幸せに」という想いで1社目を創業し、2社目のサフィルヴァ北海道の経営をする中で視座が上がり、「スポーツで地域をもっと豊かに」という想いを持つようになりました。

そんな想いをもって事業をしていく中で、もう少し抽象的な概念として何かを応援する時の幸福感や充実感は素晴らしいけれどそれが資本主義社会(端的にビジネス)では再現性、継続性がないことの違和感をすごく感じていました。

当たり前ですが才能ある人、社会にとっていい事をしている人が稼げるわけではないのです。それを応援している人たちもだんだんとお金にならないと応援を辞めていくのです。

でもこれって当たり前なのか。応援していることの金銭メリットは本当に存在してないのか。

みんな違和感を感じているのに世の中では当然のこととして諦められているものの一つかなと僕は思いました。

と同時に、「じゃあ変えられるよね。」とも思いました。

一見、経済合理性がない応援、社会貢献、感情的な消費行動これらをやりたくても経済合理性が見えないから続けられないのであれば見えるようにしてしまえばみんなハッピーだと。

資本主義と逆行する!?

金融資本主義真っ只中で生きてきた人達からすると「綺麗事だ」「まずは稼いでから社会貢献を考えるべき」と思うでしょうし、もちろん納得する部分はあります。

が、それはこれまでの質の高いもの、メリットのあるものが選ばれ市場の競争原理が働いてきた資本主義が今後も変わらず、ずっと続くという前提のもとに成り立つ理論だと思います。

⭐共感資本主義

大前提として僕は共感資本主義という概念を自分の中に持っていて、好きだから買う、好きな人から買う、競争原理ではなく共創原理で市場は動いている方がすごくしっくり来ます。個人でも、どこまでも自分の年収を追求するより自分の幸せを生きている人がいるように、会社でも他社より利益を出すことより、他社よりも愛され幸福度の高い会社があってもいいなと。特に地方経済においては経済合理性だけを追求している会社の方が少ない印象を受けます。

ただ、それが完全な社会主義かというとそうではないです。
情報はフリーで世界中のものが手に入る状態の中でそれでも敢えて身近な手触り感のあるもの、共感出来るものを選択するという自由はあります。

稼ぐより幸福優先で稼ぐことを放棄していいという訳では全くなく自社の従業員の生活を守り事業を推進するお金はもちろん沢山稼がなければいけないですが、その上で余剰利益のいくらかを応援に回したり、好きな会社の商品サービスを買ったりすることは、短期的には数字に現れない会社への好感や信頼、愛着、縁を生みだし会社の心を豊かにすると僕は思うのです。

スポーツネーションは事業を創るのではない

スポーツネーションは事業を創っているという感覚よりは新しい価値感、イデオロギーを提唱し構築しているという感覚です。Googleに広告費100万円出して商品が売れるよりも、好きなスポーツや好きな会社に100万払った結果、同じだけ自分たちの商品も売れるなら後者のほうが嬉しい。シンプルにそれだけです。

そしてもう一つ、スポーツネーションが事業を創るのではなく意識していることが、地域と共に街を創っていく、国を創っていくということです。行政の仕事といえばそれまでなのですがスポーツという半官半民の組織の強さはここにあると思っていて、民間企業なので行政以上の機動力をもった上で、地域を業界や貧富の格差を超えてツナギ同じ方向に向かわせる旗振り役となれるのがスポーツでありスポーツネーションが取り組む大きな意義です。

ここまで抽象的な話をしてしまいましたがまとめると

スポーツネーションが実現したい社会

「応援する力を経済に還元しよう」

何かを応援すればするほど人(や法人)も愛され精神的に豊かになる

→その結果、共感を集める人(や法人)が長期的な利益を上げ持続的な成長をする

→共感の輪でつながった人や企業が地域社会を共創していく

理想はいいけど、一体どんなサービスを提供してるんだ

と思った方はこちらを見ていただけたら幸いです。
https://note.com/tomohiromiki/n/n67154b7148c2




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