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【先週の生活者不満】①昆虫食の「その前に」/②シャワーヘッドへの期待(~2023/2/26)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。

先週の生活者不満(~2023/2/26)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

ロシアによるウクライナ侵攻から丁度1年が経過したことで、改めて戦争への批判が多く寄せられた一週間でした。一日もはやく穏やかな平和な日々が訪れることを願ってやみません。

その他、ガーシー議員に対する懲罰が可決されたことやその懲罰内容に対する不満も多く寄せられました。国民の代表としての振る舞いを期待する声が中心です。

そのような中、今週は①「昆虫食」、②「シャワーヘッド」に注目します。
これらも先週増加が目立ったキーワードです。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

①昆虫食の「その前に」

コオロギを中心とした昆虫食が話題になっています。たんぱく質などの栄養素を摂取できることから、栄養源としてだけでなく食糧危機への備えとして注目されています。

これに対して生活者からは「昆虫食は否定しないが戸惑いがある」との声が多く寄せられています。衛生上の基準を見たいしているのか、という不安が中心で、口にするものだからこそ安心したいとの想いがうかがえます。

昆虫食が流行っているようだが、ちゃんと食べる用に育てたものなのか。
衛生上の規準を満たしているか、ちゃんと表示して売ってほしい。(60代・三重県)

その上で、「昆虫食のその前に」という想いが多く寄せられました。

具体的には、自給率向上などの食糧問題の課題を理解した上で、昆虫食を促進する前に、既存の農業や酪農を支援・強化する取り組みを推進して欲しいとの声が多く聞かれました。

また、食料廃棄の問題と関連付けて「まずは食料ロスを防ぐ一人一人の意識や行動を変えることが必要では」との声も聞かれ、昆虫食の話題をそのきっかけにできればとの期待も聞かれました。

昆虫食を否定はしないが、それよりは農家や酪農家を支援する方が優先だと思う。(50代・東京都)

コオロギなど昆虫食が未来の飢餓を救うとか言われているが、その前に全国各地にある休耕地や休耕田をフル稼働させる仕組みを作り国内の食料自給率を最大まで上がる仕組みを作ってほしい。(40代・静岡県)

昆虫食が注目されているがその前に今問題になっている食料廃棄への対応を推進して欲しい。この昆虫食の話題を契機に一人一人の意識や行動を変えるきっかけになるといいと思う。(40代・東京都)

「昆虫食」への不満や不安は当たり前だとおもっていた日常の「食」の大切さを改めて実感するきっかけとなっているようです。

現状の豊かな食生活を守るためのアクションと、それに限らない補完・代替手段を確保するためのアクションを両輪で進めることが必要。

生活者の「安心」と食の「持続可能性」をいかに担保するかが、まさに社会課題になっていると言えます。

②シャワーヘッドへの期待

節水などの節約志向に加え、衛生・美容意識の高まりによって「シャワーヘッド」を高機能なものに交換することが改めて話題になっています。

メディアでも取り上げられる機会が増えたことで、生活者から不満が多く寄せられました。

「どの商品が良いのか分からない」「高いから試したい」など商品選択時の不満が寄せられる一方で、「賃貸住宅でも交換したいけど・・・」という不満の声が寄せられました。

「賃貸だから気軽に交換できない」、「取り外すときに壊してしまいたくない」といった声です。シャワーヘッドが多くの人の関心事になっていることが分かる不満です。
賃貸物件の魅力を高めるうえで「シャワーヘッド」がアピールできる時代なのかもしれません。

シャワーヘッド付け替えたいけど、全然取り外せない。硬すぎて。
節水したいのにできない。賃貸だから壊したら怖いし、なんかいい方法はないものか。(40代・埼玉県)

シャワーヘッドを交換したいけど、賃貸だから気軽にできない。
管理会社が交換してくれたらいいのに。(30代・長崎県)

その他、多くのシャワーヘッドが霧状のシャワーミストを採用していることから、「寒くなってしまう」「適温になるまで時間がかかり結局節水にならない気がする」との不満が寄せられており、機能性と快適性、経済性を両立することが求められていることが分かります。

ミラブルシャワーヘッドのミストを使うと寒すぎて風邪を引きそう。せめてもう少し水圧があればいいのに...(40代・大阪府)

節水シャワーヘッドに交換したが、水が適温の湯になるまであまりにも時間がかかる。その間水は出しっぱなし。節水とはなんぞや。(50代・東京都)

また、シャワーヘッドの機能をほかの用途にも活用してはどうか、というアイデアも聞かれました。

お湯のみで皮膚の油性マジックを落としているシャワーヘッドがあるけど、もし本当にキレイに落ちるなら洗車用ホースの先に応用して欲しい。車には泥汚れ油汚れ、さまざまな汚れが付着しているので最適かと思う。(60代・三重県)

確かに、そんな用途にシャワーヘッドの機能が活かせるのであれば、水だけで洗車が可能になり、無駄にカーシャンプーを用いる必要がなく、理に適っているのかもしれません。

水だけで肌をスッキリさせたい、という想いと共通点がありそうです。

こう考えると、シャワーヘッドが注目されいる背景には【節約志向】【衛生・美容意識】だけでなく、もしかすると「余計なものを使いたくない」「水だけで解決したい」という【シンプル・ミニマム志向】があるのかもしれません。

皆様にとって穏やかな一週間となりますように!

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Insight Tech 伊藤

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