♯パパになったら育休を取ろう
こんにちは、29歳一児の父でしがないサラリーマンをやっておりますサボと申します。
本記事は、新米パパである私が4ヶ月半の育児休業を取るまでと実際にとってみてどう感じたのかをお伝えできればと考えております。
・育児休業を取ろうと思ったキッカケ
1.東レの渥美さんから受けた講演
随分前に受けたので多少齟齬があるかもしれませんが、東レ経営研究所の渥美 由喜(あつみ なおき)さんから受けたワークライフバランスについての講演がすごく印象的でした。
”毎日、長時間働きたいと思う人は少ないが、長い間その会社で働きたいと思う人は多いはず” なので、大切な家族や友人と過ごす時間、いつまでも健康でいられるための運動や睡眠の時間は、長く働いていくうえでとても大事だと仰られていたと記憶しています。
二度の育児休業を取得して父親の介護も経験された渥美さんのお話は、入社したてでがむしゃらに働いていた私はすごく勉強になり、今後の人生について考えるきっかけになりました。
2.若い世代の選択肢を広げたい
最近では、政府が育休促進のため「男性版産休(出産直後の8週間に夫が柔軟な育休取得が可能に)」といった制度を検討しております。共働き世帯が増え少子高齢化が進む中で、安心して子育てできる環境を整える事は政府として喫緊の課題です。
私が働く物流業界では、人手不足を背景に男性だけではなく女性の育児休業も全産業を大きく下回っています。(鉱業、採石業、砂利採取業、教育、学習支援業、建設業もかなり低水準)
物流業界は男性の労働力への依存度が高い上に、近年は人手不足が深刻化います。しかし、育休取得を希望している方が、希望通りに休業できないのは別問題です。
だから、「社内で男性育児休業をとっている奴がいるらしい」、「うちの会社でも取れるんだ」と少しでも本当は取得したいのに育休が取れない仲間の背中を押せたらいいなと思いました。この場で発信することを決めたのも、誰かのロールモデルにして貰えたら嬉しいなという思いがあります。
※物流業界での男性育休取得率は4%とかなり低水準となっているようです。
3.妻のためにできること
「出産後の体は、交通事故なら全治1ヶ月」と聞いたことがありました。妻が交通事故に巻き込まれたとき夫である私は何をしてやれるのでしょうか。かなり考えました。当然、子育てにはお金がかかるのでいっそ仕事を頑張らなくてはならないと思う一方で、側にいて支えてあげたいという気持ちが一番でした。
我々夫婦にとって初めての子供なので、できるだけ一緒に子育ての体験を積みたいと考えて4ヶ月半という長すぎると言われてしまいそうな期間の申請を行うのでした。
・会社への申し出
私は労働組合の委員長と仲良くさせて頂いていた為、妻が安定期に入ったタイミングで委員長に育休を取得したいと伝えました。その次に人事課長→直属の上長と順に話していきました。正解はないと思いますが、上位レイヤーから話す方がスムーズに伝わると感じました。実際の申請については、申請書一枚(申請期間の記入と押印)と母子手帳のコピーで驚くほど簡単に終わりました。(目安としては一か月前、最悪2週間前までに申請することとなっているようです。)
・育児休業給付金について
当然休みが貰えるのであれば、休むと思いますが実際は給付金で生活できるのかが心配だと思います。給付金支給額は、以下の計算式から算出されます。
実際に私が受け取った金額はこちらです。計算すると私の賃金日額がわかってしまいますが、包み隠さず公表してます。
私は元旦から育休に入ったのですが、最初の支給日が6月度でした。通常よりも遅れて振込されたのは、会社の処理で遅れが原因だったのですが、少なからず遅れる可能性はあるので、数か月給付金なしで生活できるように生活資金の準備が必要かと思います。
・男性育休のメリット
メリットだらけで復職しても、とても大切な経験ができたと感じています。その中でも、"妻の目線"での育休メリットを紹介したいと思います。
妻の目線での育休をとる3つのメリット
①新生児の大変さを分かって貰える
うちの子は、生後2ヶ月くらいまで一日中抱っこしてないと泣いていました。トイレに行くのもゴミ出しにいくのも一苦労です。
妻は「育児してると家事ができない」という現実を私に分かって貰えて良かったと言っています。
例えば、毎日一所懸命働いている旦那さんからすると「一日中、家にいたのに何でこんなに部屋が汚いの?」と言ってしまう気持ちも分かりますが、実際に育児をしていると家事は後回しになってしまいます。
夫婦喧嘩の原因ともなりかねない、こうした子育ての苦労を体感できたのは男性育休ならではの経験だと思っています。
②頼れる子育てスキル
写真館で記念写真を撮ったときのことです。私が子供のオムツを替えていると、「お母さんに言われないでオムツ替えるお父さんは珍しい」と店員さんに褒められました。日常的に行っていたオムツ替えでこんなにも称賛されると思っていなかったので、これもまた夫婦揃って子育てしてきたからこそ生まれたエピソードだと思いました。どうしても女性に比べると男性は注意力が欠ける部分があると思います。初めに一緒の物差しで子育てできたのが今後の子育てでも活きてくると思っています。
③大人の話し相手がいる
夜もしばしば寝てくれないので、一日中子供と一緒にいるお母さんからすると、大人と話す機会がとても貴重だったとの事でした。昨今、育児ストレスで体調を崩す方もいるので、話しするだけでも「助かった」と言って貰えたのには驚きました。
・育休をとる3つのデメリット
①纏まった貯金がないと夫婦で育休を取るのは厳しい
育児休業給付金があるとは言え、入金されるタイミングは2ヶ月に一回です。例えば、1月、2月で休みを取った場合は最短で3月中、初回申請は時間がかかるので最長5ヶ月かかったというケースも聞きます。
前述した通り、私の場合は6月でした。
兎にも角にも、育休取得期間中は給付金を当てにしないで暮らせるくらいの貯金を用意しておく事が理想的です。
また、社会保険と所得税は免除される一方で、「住民税」は毎月会社に支払う必要があります。生活費に加え、「住民税」分も貯金しておくと必要があります。
余談ですが、私の給付金の入金が遅れた理由は、人事部で必要書類が揃っておらず、ハローワークへの申請が完了していなかったからでした。
「お金」が関わるので、人事に問い合わせしづらい部分もありましたが、支給予定日より遅いと感じたらすぐに問い合わせすべきだと思ってます。
②ボーナスが減る
育休中は「欠勤」扱いとしてボーナスが査定されます。従って、ボーナスが減るという事は認識しておくべきです。
会社によっては「全休者」には一律10万円支給等の制度もあるそうです。ご自身の会社のボーナスについても調べてみるといいかもしれません。
③ 休業前、最後のお給料は交通費が支給されません
よく考えれば分かったのですが、休業前最後のお給料に交通費が含まれておらず驚きました。理由は、社員の交通費は翌月の前払いだったからです。
私の会社では、お給料が以下の2つの要素で構成されてます。
⑴前月16日〜当月15日まで働いた分の給料
⑵翌月分の交通費を前払い
私は育休前最後の月は半分しか働かなかったため、前払い分の返還が求められ、交通費がマイナスになりました。当たり前の話ですが、見立てよりも少なかったことを記憶してます。
・最後に(子供にかかる"お金"についての考え方)
生まれたばかりの赤ちゃんにかかる費用は意外と少ないです。とはいえ、大学卒業させるまでに1千万円くらい必要と聞きますし、お金の不安はあると思います。
我々の場合、最低限児童手当はジュニアNISAを活用して運用することにしました。
あくまでシュミレーションですが、S&P500に連動する投資信託に子供が大学に入学するまでずっと投資を続けていれば、大学の学費問題は概ね解決します。過去の結果からするとS&P500を15年以上保有すると元本割れのリスクはほぼなくなると言われてるので、予め分かっている将来必要な教育資金は投資で運用するべきだと考えています。※S&P500利回り計算は7パーセントで計算しています。
前者は児童手当だけを使って3年間投資するシュミレーションで、後者は児童手当含めて満額NISAで運用した場合のシュミレーションです。
【参考動画】
私は、下記の動画インフルエンサーを支援してませんが、つみたてNISAを既に知っていて、子供のためにもジュニアNISAを始めたいという方には凄く分かりやすく説明されています。
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