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組織の力が個人の力へ

先日、球技がご専門のある先生との話の中で【スポーツを行う意義】についてお話しました。

他競技の先生とスポーツの在り方についてお話しすることで多くの発見がありました。その中でもひとつ皆さんと共有したい話題があります。

柔軟な考えを身につける

どんなスポーツでもそうだとは思いますが、大学(高校も然り)へ入学してきた生徒や学生は、まず新しい組織で自分の力を試しながら目標を定めていくと思います。その時にまず必要となることが【組織の力に圧倒される】ことです。

特に競技力を持った選手に必要だと感じます。

分かりやすく言い換えるならば ”天狗の鼻をへし折る”  作業といったところでしょうか。これはどんなスポーツにおいても必要な共通項であるように感じました。

どんなスポーツのどんな選手であっても、自分がやってきたスタイルがあって、それに対する自信やプライドもあると思います。

しかし、その選手の持つ可能性を最大限に引き出していくのであれば、粘土のような人間性でなくスポンジのような人間性を目指していくことが必要ではないでしょうか。

粘土は形を変えやすく、変えた形は変化しにくいという特徴があります。しかし、予期せぬ外からの刺激によって変化した場合、その変化した部分は直りにくいです。自分のやってきた経験に自信があればあるほど粘土のように考えは堅くなっていき、学ぼうとする姿勢が陰を潜めます。


一方、スポンジは吸収するために細かな穴がたくさんあり、吸収したものは失いにくく、不必要なものは簡単に吐き出すことができます。

”組織の力に圧倒される” ことは、一人ひとりの思考を柔軟にするための作業であり、スポンジのように吸収する力を高めていくために必要なことであると言えます。

私がこれまで経験してきた競技歴も、振り返れば組織に圧倒されることによって自分を見つめ直し、その都度様々なことを学んできました。

これは剣道だけでなく、どんなスポーツにおいても大切なことであり、特にチームスポーツにおいては剣道のような個人競技と違い、個人の思考がチームワークやチームプレーにダイレクトに繋がるので、チームデザインやチームビルディングをしていく中で、”吸収する力” を一人ひとりの選手が持てるための組織の在り方やコーチングが必要であるのだと思います。

私は今後も指導者として、個人の力を最大限に伸ばすためにも、チームとしての方向性を明確にし、競技力だけでなく立居振る舞いも含めた【人を圧倒する組織力】を探究していきたいと思います。

ぜひ皆さんのお考えもお聞かせください。

それではまた!




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