熱中症ー兄の経験と剣道のこれからー
今回は私の兄が経験した ”熱中症” についてです。
最近では、気温が35度を超える猛暑日が全国の各地で観測され、つい先日には静岡県浜松市で歴代最高に並ぶ 41.1度 が観測されました。
熱中症により搬送される人数も多く、消防庁が8月12日に発表した今年の8月3〜9日の1週間における救急搬送人員数は 6664人 であったとされます。
私の兄は数年前、熱中症になり、本人曰く『死を覚悟』したそうです。
前日に職場の人との飲み会があったものの、その日もいつも通り出勤し仕事に就いたそうです。
そして、途中から頻繁に立ちくらみがするようになったと言います。
その日の天気は曇りで、気温は30度を超えていたそうですが、現場監督という仕事柄、長袖長ズボンという格好であったこと、また熱中症に関する知識もほとんどなかったことなどもあり
”前日の二日酔いか〜”
と本人は軽く考えていたそうです。しかし、時間が経つにつれ立ちくらみの頻度は増し、頭痛と脱力感に襲われ、立つのもやっとの状態となり、病院で治療してもらうことにしました。
もちろん診断は ”熱中症” でした。
兄はその経験から、まず必要なことは
【熱中症についての知識を持っておくこと】と言います。
”熱中症がどういうものなのか”
”どのような対策が有効なのか”
”なってしまった場合にはどういう対応をするべきなのか” など、
知ると知らないではいざという時に冷静に対処できるかが変わってきます。
日常生活でもマスクを着用するというような生活様式が変わった今、改めて熱中症について知ることはとても大切なことだと言えます。
剣道も徐々に稽古を再開しているところもあるようですが、剣道においてもマスク、シールドの着用など、これまでの稽古スタイルから変化が求められています。
特に、剣道では以前から熱中症の事故は多く、学校での授業、部活動、道場など、どのコミュニティにおいても熱中症における事故を防ぐことはこれからの課題でもあります。
剣道における熱中症の事故を防ぐために、綾芽先生がとても分かりやすいガイドラインを作成してくれていますので以下の記事から熱中症について改めて考えてみてください
運動や好きなことができるのは ”元気な身体” があってこそ!
指導者の先生には、常に子ども達の体調を気にかけていただきたいと思いますし、受ける側の人も稽古中に身体の変化を感じた場合には ”すぐに申し出る” ことを常に考えておいてほしいと思います。
気温や生活様式など、これまでの環境とはまるで違うものになってきていますが、剣道界も、綾芽先生が作ってくれたガイドラインなど、多くの意見を参考にさせていただきながら、まずは熱中症による事故がなくなっていくように一人ひとりが意識していくことが大切だと思います。
これからも時代の流れに合わせ環境を変化させながら、益々剣道界が発展していくことを願います。
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