成功した人のことをあれこれ後から深読みし、その要因をみんな探りたがる。
でも、僕はそれは半分あってるけど、半分違うと思ってる。成功者たちが皆、成功する確信を持っていた訳じゃないんしゃないかと。
ベソスのAmazonはIPO後、何年も赤字続きだったし、ザッカーバーグもFacebookが全てのブランドを合わせて100億人以上の、めちゃくちゃな数の会員を持つことなんて予想してなかったはずだ。
ジョブズは自分を信じきり、追放されたAppleに帰還すると、iMac、iPod、 iPhone、iPadと奇跡の連続ヒットさせてあっという間に死んだけど、内心は毎回ヒヤヒヤしながら新作の発表していたと思う。
要は自分が好きなことに夢中になって物作りをして、後から何とかビジネスとして折り合いをつけていったんじゃないだろうか。
こういった偉人のサクセス本は山ほど出てビジネスパーソンは読み耽るけれど、絶対に再現性はない。
もちろん似たようなモデルを作ってドメスティックに日本で成功した例は沢山ある。
でも、オリジンには絶対敵わない。本人が人生丸ごと投げ打って夢中になって開発し、それを売る実務家がいて、世の中に広まったのだと解釈している。だから、今のAppleはジョブズの頃より遥かに儲かるようになり、世界一の時価総額346兆円という前代未聞の数字を達成した。
これはティム・クックというスーパー優秀な実務家が後を継いだからだ。
未来なんて誰も予想出来ないし(世界中の政治家、経済人、研究者の誰がコロナ禍の世界を予想できただろう?)自分のプロダクトやサービスが受け入れられるかはいわゆる博打なのだ。
用意周到にマーケティングをしてリリースしたところで時すでに遅しで、他の人にやられているだろう。