石畳のある風景
子どもの頃は当たり前すぎて、石畳があることは、特に気に留めていませんでした。
数年前、知人に「鞆は石畳が多くて雰囲気が良い」と言われ意識するようになってから、
多くの石畳があることに気付きました。
神社やお寺が多く存在しているからでしょうか。(加筆:地元の方が「平成元年の海と島の博覧会の際に整備された」と教えてくださいました。)
鍛冶町から祇園町にかけての沼名前神社までの道。
医王寺までの道。
どの町でも参道は、石畳の所が多いですが、
鞆は町中でもよく見かけます。
石井町の小道、筆者の通勤路でもあります。
かつて鞆銀座と言われるほど商店が並んでいた道。
このような面白い場所もあります。
原町の小道。
最近、石畳を意識している為、下を向きつつ歩いていることが多いのですが、
毎日通る道でも、その度ごとに新しい発見があり、とても面白いです。
このような素敵な道も。
他にも色々な道に、石畳が敷かれています。
最近は、下水道工事や電線地中化工事が進んでおり、石畳が減ってきています。
当店横、さくらホームさんへ行く道も石畳でしたが、工事後は景色を変えました。
雨の時の写真が残っておりました。
今はコンクリートで舗装されています。
このように石畳が減っている状況、実は少し寂しいと思っておりました。
しかし、よく考えてみると、
鞆では、手押し車を利用されているご老人も多く、もしかすると石畳は歩きにくいのでは…
手押し車の方だけでなく、車椅子を利用されている方、ベビーカーを押している方などもいらっしゃいます。
見え方だけを考えると、石畳の方が雰囲気があり、町の印象が違って見えます。
ただ、地域の方の様々な生活様式を考えた時には、
平らに舗装されている道の方が、安心して歩けるのではないかと思ったのです。
そう気付いた時、
寂しいと思っていた変わっていく景色を、受け入れることができるようになりました。
石畳風の道もあります。
最近、工事された「鞆の浦バス停」付近も、このように石畳を思わせるような舗装がされていました。
「承前啓後」と言うと大げさですが、
少しずつ変わっていく町の景色も、
暮らす人にとって、より良い方へ向っていると信じ、見続けていきたいと思います。
鞆 肥後屋
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