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ネガティブな感情を味方にする

「ネガ思考はダメ!」と思われがちですが、そんなことはありません。
今回は、感情の効果と使い方についてまとめます。

モノは使いよう

「感情的になるな」と言われると、正論を言われているような気がします。
しかし、人間と感情は不可分なものであり、その現実を直視せずに安易に「感情=悪」としてしまうのも考えものです。

もちろん、衝動的な感情に任せて行動していたり、感情に左右されて言動が落ち着かなかったりするのは「行き過ぎ」であり、他人に迷惑をかけるのでダメですが、「落ち込んでしまう」とか「どうしても前向きにならない」という状況で、「こんな自分はダメだ」と思う必要はありません。

(そう言われても、そう思ってしまうのが難しいところなのですが・・・)

ここでお伝えしたいのは、ネガティブ感情にも計り知れないメリットがあるので、自分が落ち込んだり後ろ向きになってしまったりする時には、「これはこれでよい機会だ」と思い直していただき、その時に(これから書く)やるべきことをやるとよいということです。

プラスの感情とマイナスの感情の効果

前向きな時と後ろ向きな時、それぞれ向く仕事/向かない仕事があります。

ポジティブな感情には、

・仕事の満足度を高める。
・モチベーションを高める。
・他者に協力的な態度を取りやすくなる。

といった効果があるので、将来の計画を立てたり、新しいことを始めたり、周囲と連携が必要な仕事は「ポジティブ・モードの時」に行うとよいです。

一方、ネガティブな感情にも、

・注意力が高まる。
・情報収集を促す。
・改善行動を促す。

といった効果があります。何かをチェックしたり、調査・分析したり、全集中の呼吸で臨むべき仕事は、「ネガティブ・モード」が向いています。

自分を振り返ると・・・落ち込んだ時に無理にモチベーションを高めようとしていたり、考えても仕方のない未来の出来事をあれこれ考えたりしてしまうので、意識しないといけないなと思います。

「感情は天気のようなもの」だと割り切って、晴れの日は晴れの日なりの、雨の日は雨の日なりの過ごし方をすればよいのです。
(「晴れの日」の方が過ごしやすいですが、雨が降らないとそれはそれで困ってしまいます。)

人間はネガティブに過剰反応するようにできている

もうひとつ、人がネガティブに捕らわれてしまうのには理由があります。
それは、人間の脳がポジティブなことよりもネガティブなことを重視するようにできているからです。これは、人類が進化の過程で厳しい自然界で生き抜くために得たものだといわれています。

朝のテレビ番組やお昼のワイドショーで不幸な出来事や事件ばかりが取り扱われているのも、同じ理由からです。
ポジティブなニュースを流すよりも、ネガティブなものを流した方が人々の注意を惹きつけ、商売に繋がるという「不都合な真実」があります。

「ネガティブ感情にもよい側面があるのはわかったけど、自分は嫌なことばかり起こっている!」と思われる場合は、最近あった「良いこと」と「悪いこと」をそれぞれ書き出してみてください。
きっと、「こんな良いこともあったんだった!」と思い出せるはずです。

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