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私が今でもモヤリとする子育てのアレ。

先日、ふらいとせんせいの書籍を購入して考えることがありました。

この本には小さい子を育てる時によく聞く「育児あるある」がほんとかどうかをたくさんの専門家の先生方が分かりやすく伝えてくださっています。

うちの子たちが小さい時、お仕事柄「育児にまつわる呪い」のようなあるある話に心が不安になることはありませんでしたが、やはり先輩ママやおばあちゃん世代の方からアドバイスをいただくと、少し心が揺れることはありました。

その中で実は今もなお言われることがあり、私の中でもモヤっとしてしまうことばがあります。

叱られ慣れていない

私はどうやら周りから見ると「とても優しくておだやかなお母さん」に見えるようです(ほんとは息子が小さい頃はとってもコワイ母ちゃんでしたw)。

なので、
息子が小さい頃、外で私の言うことを聞かずにわがままを言っていると
○○くんって家でちゃんと叱られたりすることある?」
と言われたり

娘がスポーツで厳しい指導を受けて涙ぐんだりすると
○○ちゃん、お母さんが優しいから叱られ慣れてないよね」
「もし○○ちゃんがうちに来たら、毎日大声で叱られてばっかでビックリしちゃうわ」
と言われることがあります。

家で厳しく叱られる経験をすること

叱られることに慣れされて、打たれ強い子になっておくこと

これがどうやら出来ていないのではないかと暗に言われているように感じました。

昭和の子ども時代。

私はがっつり昭和にこどもだったので、体罰やら「~ハラスメント」などは日常茶飯事でした。両親はそこまで厳しい親ではなかったですが、しつけには比較的厳しく、頬を平手でたたかれたこともあります。

中学は竹刀を持っている先生がウロウロしていました。偶然終わらせた宿題を家に忘れただけでいつも宿題を忘れている子と一緒に廊下に正座をされられ、それに理不尽さを感じて先生を睨んだら、雑巾がけをする用のバケツの水を頭の上からザバーンとかけられたこともあります(ひどい)。

高校は全国大会に行くような吹奏楽部に所属し、厳しい外部講師の先生から厳しい叱責を受けたり、炎天下のグラウンドで何時間もできるまで練習させられたこともありました。

そんな私が「打たれ強く育った」かというと、答えはNO

叱られることは今でも怖く、注意をされるとただアドバイスをもらっているだけだったとしても「あなたはダメな人間なのね」と言われている気がして、「いやいやそういうわけじゃなくてただのアドバイス‼」と脳内変換しています。

叱ることについて学びを深める

発達障害の業界に長くいますが、感情的に叱る場面を目にすることがあります。発達障害の子の特性を考えると「大きな声で叱る」ことがいかに効果が薄いかというのは容易に考えられるわけですが、それでも続けてしまうには支援者側にもきっと理由があり、やめられなくて困っているのではないかと思います。

それを知りたくて「叱ること」について学びを深めています。

発達障害サポーターズスクールのこの講座

講座の後に出版されたこちらの書籍

めがね旦那先生の書籍では「個別場面では叱るはコントロールできても集団場面では、まとめるために叱るはいるんじゃないか」という私の想いを180度覆してもらいました。

私も息子が小さい頃、特に年中~年長さんにかけて毎日のようにバトルを繰り返していました。

大好きな大好きな息子に、自分がこれまで他のどんな人に言ってこなかったようなひどい言葉を投げつけていた時に、自分の中にこんな怒りっぽく、分かってくれるまで追い詰めないと気が済まない人間だと初めて知り、かなり落ち込みました。

でも本を読んでいく中で、自分が叱ってしまっていた仕組みについて理解でき、当時は苦しくて悩んでたけど、大好きなセカオワが今バズリ中のHabitでも言っているように「ぶっちゃけ快楽」の部分があり、どこかで「叱る依存」の状態なっていたんだろうなと。

今は子どもたちに叱ることはほとんどなくなりました。もちろん必要なことはきちんと伝えていますし、厳しく伝えることもありますが…。だいぶ減ったと思います。

𠮟られ慣れること

そんなことを学んだ最近、娘がスポーツを始めました。ビックリしたんですが、スポーツの世界ってまだまだめっちゃ厳しく指導するってあるんですね…(娘は始めたばかりでまだやや厳しいくらいですが、高学年の子に対してはビシバシ)。

そうしないと強くなれない‼みたいな。

スポーツをしてきた親御さんからしたらそんなの当たり前で、うちのチームなんてまだ優しい方らしくて、そこで言われたのが冒頭の
○○ちゃん、お母さんが優しいから叱られ慣れてないよね」
と言われたわけです。

厳しく指導された後の子どもたちの様子を観察すると、「うまくなるためにどんな風にやったらいいか」ではなく「叱られないようにするためにどうしようか」という回避行動をとっている子が多いように見えます。

固まって動きが悪くなる子も多いような。

でも厳しく指導されたことを乗り越えて強くなる‼ところに感動ストーリーがあるのかな…

私自身、叱られまくっても全然慣れなかったし、学びを深める中でも叱ることの効果ってほとんどないと思っているので、叱られることで「スポーツが嫌い」「二度とスポーツなんてやりたくない」にならないように、ただ娘の気持ちを傾聴して共感することしかできないけれど…。

それでもやっぱり
叱られ慣れていないよね
と言われると、なんだか子育ての大事な部分をやっていないダメなお母さんと評価された気分がしちゃってモヤリとしちゃって
「けっこう家では叱ってますよ~」なんていらんことを言ったりして…。

子育てって難しい…。

モヤリとしながらも、今日も娘の愚痴に付き合うのであります。



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