見出し画像

退職する日を想像する

20××年3月。
ある学校の体育館で退任式が行われている。

今、一人の職員が壇上で最後の挨拶をしています。

それが、あなたです。


遅かれ早かれ、今の仕事を辞める時はくる。
その時に、私は最後にどんな話をしたい?
どんな人にどんな声をかけられたい?

このことを考えることは、
日々の仕事のあり方に直結するような気がしています。

まだ6年目ですが、現時点で最後を意識して
思ったことを簡単に書いてみようと思います。

伝えたいこと① 感謝
退任式を想像して一番に思ったことは、
子どもたちと保護者、地域の方のこと。
そして、上司や教職員の仲間のこと。まず、感謝を伝えたい。

伝えたいこと② エール
自己実現に向けて、夢に向けて
いつまでも応援していることを伝えたい。

他にも伝えたいことは何個か浮かぶのですが
必須で伝えたいことは結局この2つでしょうか。

次に、どんな人にどんな言葉をかけられたいかを想像してみます。

例えば、子どもたちに
「かっこいい車に乗っていていいなと思いました。」
なんて最後に言われても
私は少しも嬉しくないわけで。

何を言われると嬉しいかを想像すると、
自分自身が何を大切にしているのか、
これから大切にしたいことがはっきりしてくる気がします。

こんな言葉をかけられたら泣く。
○子どもたち
「たくさん遊んだり喋ったことが楽しかった。」
○保護者
「話しやすかった。相談しやすかった。」
○地域の方
「これからの地域の未来を一緒に考えることが楽しかった。」
○教職員
「一緒に働けて楽しかった。助かった。」

結局、「人」の部分。

実際、同業者からの賛否はあるかと思いますが、
子どもたちとたくさん遊んだり喋ることも
保護者の悩みを聞いたり雑談することも
地域の方とこれからの地域の未来について考えることも
学校事務職員としての仕事に繋がっているし
全てが自分の財産にもなっていると感じています。

また、授業を見に行ったり、
教職員と一緒にICTや探求の研修を受けたり
自分が学んで越境する。そして対話をする。
こういったことも無駄なことはないと思っています。

もちろん、法規法令に則って、正確に迅速に
給与や旅費を支給することも大切です。
学校のために子どもたちのために地域のために
答えのない仕事をソウゾウしていく楽しさも、
この仕事の魅力の一つだと、そう思っています。

ナナメの関係と伴走すること。つながる・つなげること。
これは、今後も大切にしたいスタンス・私の仕事観だと
最後を想像して改めて感じました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?