【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.84】UEFAにおける賞金金額へのシンプルな驚き
こんにちは!
運良く、ある国に出張した際、UEFAチャンピオンズリーグの試合を見ることができました。
2012年にスペインを旅行した際に観戦した「レアルマドリード対CSKAモスクワ」以来なので、10年振り以上になります。
レベルの高い試合を見ることができ、満足度が高い一方で、CLにおける動くお金の大きさに驚いたので、これを整理するためにNOTEに書こうと思いました。
■UEFAチャンピオンズリーグ
UEFAチャンピオンズに優勝すると、2022-23シーズンでは最大で(グループステージ6試合に全部勝つと)8514万ユーロ(約134億5212万円、1ユーロ158円計算)とのこと。
そもそも、売上高でJリーグトップである浦和レッズが2022年に約80億円ですので、この金額がいかに大きいかが分かります。
本戦に出場するだけでも24億円が各チームに入ります。
成績に応じた賞金(総額の55%)だけでなく、係数に基づいた分配(総額の30%)、放映権マーケットプール(総額の15%)もあるようで、クラブにとってCLに参加することが大きな収入源になっていることが分かります。
■UEFAヨーロッパリーグ
CLの下のカテゴリーである、ヨーロッパリーグですと、仮にグループステージの全試合に勝って優勝した場合、2500万ドル(約33億7500万円/1ドル=135円換算)の賞金を得ることができるようです。
さすがにCLほど金額は大きくありませんが、無視できない賞金額でしょう。
ACLが2024-25シーズンから現在の優勝賞金の3倍である約17億円にするというニュースがありました。
これより少し低い金額にELはなりそうですが、それでも大きな大会であることが分かりますし、メガクラブ以外にもチャンスがあることや翌年のCLにストレートインできることからも多くのクラブが本気にで挑むコンペティションとして位置づけられています。
ちなみにもう1つの下のカテゴリーであるヨーロッパカンファレンスリーグではグループステージ全勝で優勝した場合の額は1519万ユーロ(約24億円、レートは同上)のようです。
■UEFAネーションズリーグ
こちらはクラブレベルではなく、国レベルの戦いです。
2023年にスペインがこちらの大会に優勝しました。
リーグA出場国として150万ユーロ、グループ1位として75万ユーロ、そしてチャンピオンとして1050万ユーロを獲得し、合計1275万ユーロ(約20億円、レートは同上)の賞金を手にしたことになったようです。
このコンペティションができたことにより、ヨーロッパの国とのインターナショナルフレンドリーマッチが他の大陸は組みにくくなりました。
一方で、ヨーロッパの国々にとっては、真剣勝負によるレベルの高い試合を組めるので、メリットは大きいと思います。
この様にUEFAは大きな金額を生み出し、それを国々やクラブに配分しています。
そして、結果としてそのお金が育成の仕組み(コーチへの給料、環境面の整備)に流れています。
この状況と日本の育成は競争を行う必要があるという前提で育成を考えることも重要と言えます。