【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.68】生で見たデゼルビサッカーからの気付き
こんにちは!
今年の夏からブライトンのデゼルビ監督のサッカーにはまりました。
その辺の記事は以下にリンクを貼っておきます。
夏以降、昨シーズンのデゼルビ監督就任後の全ての試合をチェックし、どんどん魅力にはまりまっていきました。勝つ試合はもちろんのこと、負ける試合もそれはそれで面白く、サッカーの奥の深さを感じさせてくれる監督です。
そして、念願叶い、現地でブライトンの試合を見ることができました。
やはり三笘選手効果で、多くの日本人の方が観戦に訪れています。
スポーツ専門のコンサルタントからすると、もっとグッズに、三笘選手に特化したものを置いても良いと思いました。
海外のクラブは基本的にサポータが箱推し(クラブ)なので、選手のグッズはなく、お気に入りの選手のユニフォームを着るくらいです。
フロンターレを多く見る私としては、もっと商魂たくましく取り揃えても良いのではないでしょうか。皆さんお金を使いますので。
それは現在日本人選手が多くいるセルティックも同様ですし、マーケティングに活用するのをお勧めしたいです。
さて、デゼルビに話を戻します。今回、生で見て感じたのは、選手は常に選択肢を持っているということ。
以前の記事で、「①GKを使った、パス回し」「②CBのボールの持ち方」と言う点を指摘しましたが、その意味をより深く理解できた気になっています。
まず、GKをよく使うのは、基本的に「後ろは結構空いている」という概念がサッカーにはあるからです。
特に縦に長いサッカーのコート(だいたい105m)ではGKに戻せば、それなりに時間を稼ぐことが可能です。その間にパスをもらう選手が選択肢を作れますし、攻める陣形を整えることも可能です。
この時に大事なポイントとして、GKは相手ディフェンダーとGKの間を一本のパスで打開する選択肢を有している点です。
これはグアルディオラのマンチェスターシティでも多く見られ、昨シーズン、ブライトンはこの形でシティに失点を喫しました。
さて、選択肢と言うのは実はこの点だけではありません。
以前から相手の陣地に入って、アタッキングサードに入る前に外のエリア(5レーンモデルの一番外側)を活用すると言うのは分かっていました。
それはセンターバックから斜め前のパスを送り、左サイドの三笘選手や右サイド(今シーズンはマーチ選手が故障しており、アディングラ選手が入っています)に供給をします。または、サイドバックがこのレーンに入る時は、ワイドの選手(三笘選手など)は少し中にポジションを取ります。
前にプーマの動画にて、三笘選手がフロンターレのU-18の選手たちに教えを行うYouTubeのコンテンツを見ました。
6対3のボール回しのポイントで、三笘選手が面白いことを言っていました。
「外を使ってないと中にいても意味がない」
「外を作ってあげないと中が空いてこない」
こちらの動画を以前見た時には、あまりしっくり来ませんでした。ただ、今回、生で観て、この意味を深く理解するきっかけとなりました。
GKやセンターバックに戻す機会やサイドに展開する機会がブライトンは他のチームよりも多い印象です。
この意味としては、常に安全な選択肢として、「戻す」「外を使う」と言うのが確保されている状態です。
この2つと「くさびにあてる/レイオフする」、「裏に一発通す」も加えて4つの選択肢を持っており、さらにチャンスがあれば中を使うという選択肢を探すことができます。この中を使うという選択肢がなければ、より安全な最初の2つから始めれば良いだけです。
ボールを失わない前提(足元につけるボールが多いのもその特徴です)を保持しながら、チャンスを伺っています。
テレビで見ていても私レベルではその重要性に気付くことができませんでしたが、今回訪れてみて、ふと三笘選手の言っていた意味をより理解できました。
今シーズンはカイセド、マカリスターというスーパーな選手を失いながらも、ELを戦い(グループステージ突破)、怪我人が続出する中で厳しい戦いを続けていますが、戦術がしっかりと選手に落ちているので、怪我人の大量発生を何とかカバーしています。
プレミアはこれからがどんどん厳しい戦いになっていきますし、三笘選手がアジアカップで1ヶ月いないことになりますが、何とか上位に食いついてほしいと願っています(デゼルビファンとして)。
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