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【サッカー育成の心理/物理学 Vol.10】リフティングの活かし方

こんにちは!

これまで、
①問題提起:サッカークラブやサッカースクールだけでは上手くならない!?
②サッカー上達のためのフィロソフィー(プレーモデル)
③準備運動の大切さとフィジカル向上
④ボールの種類と場所の大切さ
⑤インステップキックのコツ
⑥インサイドキックのコツ
⑦テクノロジーの利活用
⑧トラップ
⑨ドリブル
を連載してきました。

今回は「リフティング」です。

大人でリフティングができると、あっ、この人昔、サッカーやっていたんだなと感じます。

では、リフティングが上手い=サッカーが上手いと捉えられるかというと、必ずしもそうとは言い切れないと思います。

リフティングが上手いとは2つに分解できると思います。「リフティングをずっと続けられる」「すごい技ができる」です。

やべっちFC(現:やべっちスタジアム)では芸人の矢部さんがJリーガーなどのリフティングの上手い選手からお題が出ていました。

小野伸二選手や乾選手の様なリフティングが上手い(すごい技ができる)のは、すごいなーと経験者からも思います。

ボールを蹴ることが好きになる1つの要素として、良いトレーニングだと思います。

後は、ずっと続けられるという感覚。基本的にはインステップでボールの下を叩いていれば、真上に上がり、続けることが容易になります。

この原理を理解し、かつ左右交互で蹴っていれば、ずっと続けること(回数や時間)はできるでしょう。後は集中力の問題です。

ボールを捉える、回転を理解する、空中のボールを柔らかいタッチで止めるという効果は期待できます。

一方でサッカーの要素は他に複雑に絡み合う(特に認知し、実行するという要素)ので、「リフティングが上手い=サッカーが上手い」とまでは言い切れません。小野選手や乾選手は「サッカーが上手い⇒リフティングという要素も上手い」という感じでしょうか。

個人的には完璧(この定義が奥深いのですが)に10回の左右のインステップタッチができれば、100回、1000回は時間と集中力の問題に過ぎないと思っています。

後はわざと変な回転をかけるとか、難しいところで扱ってみるとか、チャレンジの問題ですね。

ですので、リフティングはあくまでもボールタッチの感覚を知る、ボールを蹴ることを好きになるきっかけと捉え、できるできないに目くじらを立てる必要はありません。

お子さんがリフティングの時に気を付けるポイントは

・最初はワンバウンドリフティングでも良く、真上に上がっているかを見る

・利き足だけでなく左右交互で蹴れているか

・少ない回数(1回やってキャッチ、2回やってキャッチ)の目標から始め、スモールサクセスを積み上げる

・ある程度できるようになってきたら、顔を振って周りを見るなどの意識を挟む(難易度を上げる)

・ボールをサッカーボールだけでなく、ゴムボールやテニスボールなどにし刺激を加える
※以前、ボールについて書いた記事がありますので、参考にリンクを貼っておきます


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