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発覚は看板犬の誕生日

2018年4月。

何故か悪いことをしている様な、だけど立ち振る舞いは至ってふつうに、薬局で妊娠検査薬を買った。

それまで小さい事にイラついたり泣きたくなったり、どうしてこんな情緒不安定なんだろうと思っていた謎が解けた。

妊娠が発覚したのだった。

仕事は美容師。その年の夏には毎年恒例の2〜30人で登る富士登山の企画第6弾も控えていた。
その時ハマっていたスケボーの練習も復活したキックボクシングも含め、

もう自分のフットワーク中心で物事考える事は出来なくなってしまう。

と不謹慎にも一瞬思った。

けど、それ以上の命の喜びと不安を持って、まだ形にもなっていない細胞が何よりも何よりも嬉しくて大切にしなくてはいけないと思えたのは当たり前だった。

お腹の中で細胞分裂を始めている傍ら、何が起こるか分からないが自然のチカラに身を任せ、妊娠から出産まで、1日、また1日を大事にいこうと決め、

頑張り方が下手クソで無理をするのが好きな私は、
自分の中で“頑張らない”を頑張るルールを設けた。

その日はB2の看板犬“ちょんまげ”の誕生日だった。

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