よくわからない宗教画をなんとなく分らせてくれるポイント。カラヴァッジョ展レビュー
以前から行きたいと思っていたカラヴァッジョ展に行ってきました。
http://m-caravaggio.jp
と言ってもカラヴァッジョってだれ? ですよね。
17世期にイタリアで活躍した超破天荒な画家さんです。破天荒すぎて、絵を描いていないときは大体酔っ払ってケンカしてました。腰に剣をさげて、ムカついたらぶん回す。
そして、喧嘩が行きすぎて人を殺してしまってローマからマルタ島へ離脱。
38歳、罪を許してもらおうとローマに戻る道すがら病死してしまいます。
陰影を劇的に描いた手法が有名。色々と描いていますが、当時の多くの画家がそうであったように宗教画や肖像画を描いています。
よくわからない宗教画をなんとなく分かった気にさせてくれるポイント
宗教画ってとても面白くて、それが描かれるモチーフがちゃんとあります。それをアトリビュートといい、これを持っていたらこの人、的な象徴のこと。
たとえば、聖母は赤と青の服。(下記絵はカラヴァッジョ Wikipediaより)
ペテロは逆さ十字。(下記絵はカラヴァッジョ Wikipediaより)
こうした決まり事を知っておくと、宗教画って面白い。
絵を眺めながら「うわー、本当にヨハネって十字の杖持ってる!」とか「これ、マグダラのマリアだけど頭蓋骨って描かれて、、、あったー! こんなところに描かれてる!」みたいな感じで、正解探し(?)ができる。
もちろん、絶対にこのルールが守られるわけじゃなくあくまでも「これは誰々を描いていますよ、聖書のこのシーンですよ」という目印。なので、このアトリビュートを敢えてはずしにかかったりする絵もあり、それを見つけるのも面白い。
たとえば、このヨハネの絵。
ヨハネのアトリビュートは十字の杖や、角のない山羊。ですがこのヨハネの杖は十字じゃないし、山羊は角がある。
こうしたことを発見しながら見るのもおもしろいものです。
※※※
平日なのにわりと人もいました。でも、グルグルと2周し、好きな絵をじっくり観賞。
なんといっても、一番見たかったのは「法悦のマグダラのマリア」2014年に発見されたという作品で、カラヴァッジョが死ぬ間際まで持ち続けていた絵。
ひと目見ることができて本当によかった。
マグダラのマリアのアトリビュートは頭蓋骨。この絵の中にもちゃんと描かれています。ぜひ探してみてください。
たまには、子連れじゃない環境の中でじっくり楽しむのも大切です。
では、また明日。
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