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AIがメール対応できるようになるのか?

先日、筑波大学の授業でお話ししました。

授業は、1コマ75分。
さすがに、75分だと短いので2コマ分もらいました。

120分の私の講義。
さらに、30分小テスト(?)をやるそうです。

そのなかで、興味深い質問を受けました。

「チャットはAIが自動対応できる時代になりそう。
 メールもAIで対応できるのでしょうか?」

自分のやっている仕事がAIに置き換わるか。
それって本当に重要な問題。

そのため、この問に対する答えは何度も考え続けています。

正直、チャットはAIに簡単に変わります。

チャットを仕事としている人の一部は
すぐに代替されていくでしょう。

というか……すでに代替されつつあります。

たとえば、こんな質問があったとします。

「資料請求したいです」
「○○の在庫はありますか?」
「私のパスワードはなんですか?」
「住所変更できますか?」
「○○の予約をお願いします」

これらはすべてAIで対応可能。

資料請求の場合は、送付先を聞き、
教えてもらったら、到着日を伝えて終了。

人が入る必要はありません。

在庫確認もそうですよね。

在庫があるなら、購入を促す。
在庫がないなら、代替商品を紹介する。

このように分岐が簡単に作れます。

チャットというのは、一問一答がデフォルト。
目的が1つで、分岐がさせやすいものはすべて自動化ができるでしょう。


資料請求の自動返信メール。
物件の空き状況を聞くメールに対する返信。

メールでも、このレベルのものは自動化が可能。

ただ、メールは長文になると、
相手の意図を正確に読み取るのが難しいでしょう。

また、難易度の高い内容になると
AIでは答えることが難しいと思います。

「私が起業するなら、どんな内容がいいでしょう」

「〜〜をやっているのですが、
 メルマガの読者を増やす方法を教えてください」

「社内でメールの指導をしたいのですが
 どのような方法がよいでしょうか?」

画一的なテンプレートで答えることもできますが
それだと回答がズレてしまう可能性もあります。

メールの指導をするにしても、
次のような情報があることが望ましいでしょう。

・組織の規模
・質問者のポジション
・社内ルールの有無
・社員のITスキル
・業種や業界の慣習
・指導を受ける人の職種

質問をして、状況を確認しないと
答えにくいものが多いのです。

つまり、このレベルのコミュニケーションをメールで取るなら
AIに代替することはできないと考えています。

そのため、メールの研修はなくならないし
今の私の仕事はしばらく安泰だと思っています。

しかし、型に当てはめやすいものは
どんどんAIに変わっていくでしょう。

そこの見極めがとっても大事。


その質問をしてくださった学生さんに
この話をしたら、納得して下さいました。


チューリングテストという、
相手が人間か機械化をあてるテストがあります。

チャットだったら、「人間だ」と誤認させることはできるでしょう。
でも、メールだったらすぐに「機械だ」とばれてしまうはず。


AIに代替されるかどうか、真剣に考えてみませんか?


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