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【読書録】新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実(峰宗太郎、山中浩之・著)

なぜ、読んだ本を公開するのか

毎週日曜日7時~『ビジョナリー読書クラブ』という読書会に参加しています。そこでは、読んだ本の一部を引用し、自分の気付きを伝え、最後に何をするのかを宣言します。

いつも発表するときに、引用箇所を入力したり、Kindleでコピペしたりするのですが、それを消すのってもったいない。

あ!noteに残しておけば一石二鳥。
ということで、発表内容をまとめた記事を書き続けています。

お試し参加もできるので、興味のある方はぜひ!

ビジョナリー読書クラブのお試し参加の詳細はこちら。


今回読んだ本はこちら。

月に10~20冊くらいKindle Unlimitedで見つけた本を多読しています。今回、Kindleではなく紙の書籍です。信頼している人がメルマガで紹介していたので、すぐに買ってみました。この本を読んで、知識がかなり整理されました。これは良書ですね!

【引用その1】基本再生産数とは

集団のすべての人に免疫が付いていない状態において、1人の感染者から何人に感染させるかという平均値なんですね。つまり、1人の人が2人にうつせば2ですし、1人の人が平均して3人にうつせば3ですし、1人の人が誰にもうつさなければ0になるわけです。この最初の435例が報告された時点でR0は2.2、つまり、だいたい1人が2.2人にうつすという結果になりました。

(中略)

基本再生産数は「免疫がない」、何も対策が講じられていない状態での再生産数、実行生産数は、免疫やワクチン、あるいは外出規制などの対応策がとられている現状での再生産数です。

1人の人が2人にうつすと、ドンドン増えて行くわけです。

2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2……

指数関数的に増えていく。今の増え方を見てもやはり2次曲線だなぁと思います。テレビなどで、基本再生産数のはなしを聞いたことがあったのですが、考えるべきは実行生産数なのですね。

手洗い、うがい、マスク、いろんな手を取ることで、この再生産数を減らしていくのか!なるほどなっとく。

ずっと家に引きこもっていた場合、自分がコロナであっても、うつす相手がいない。そうなると、再生産数はゼロになる訳ですよね。


【引用その2】無自覚者が多いことが問題!?

新型コロナウイルスに厳重な対策が必要なのは、自覚症状がない場合もあり、診断・隔離が難しくて、現状では特効薬やワクチンもないからです。拡大しはじめたら薬などでは止められない。
感染が一気に広がれば、その大半が軽症者だとしても、必ず出てくる重症者も確実に増えますので医療機関が対応できる限界を超え、診断ができなくなれば、死者の絶対数も増えてしまうでしょう。

(中略)

SARSコロナウイルスに感染してしまうと、たいていの人は重症になってしまうか、死んでしまうんです。かかればハッキリ体調が悪化するので、本人が進んで医療機関を受診しようとしますし、症状が重いので診断も容易。ということは、隔離も容易ですし、接触者の追跡も可能で封じ込めができるんです。

無症状の人も多いから、危険性が低いと感じる人もいるのでしょう。私も、SARSやMERSは致死率が高いから、怖いと思っていました。ただ、症状が明確に出るから広がりにくい。これって凄い盲点だったと思います。テレビでこのような話をもっとしたらいいのに。

無症状や軽い人が出歩く→再生産数があがる

自宅で家族に移してしまうのは追いやすいし、封じ込めもし易い。でも、繋がりがわからない感染が増えると困るというのはこういうことなのかぁ。

ウイルスは、拡大することが目的なら致死率を下げて、かつ無症状の人を増やすというのが戦略的によいのでしょう。彼ら(?)に戦略があるわけではないと思いますが、この流行を見たらそれを疑いたくもなってきます。


【引用その3】検査を増やしても意味がない!?

陽性の人を陽性だと正しく判定できる割合は決して高くないんです。だいたい70%ぐらいと言われています。こういう、実際には感染している・ウイルスがいる(陽性である)のに陰性と判断された人を「偽陰性」といいます。
(中略)
仮に東京都民1000万人が全員検査を受けたとしますよね。現在のPCR検査での陽性率が5%(7日間移動平均)ですから、仮にこれをそのまま当てはめて、50万人いたとしましょう。……で、全員検査を受けても、このうち3割が偽陰性になるわけですか。15万人の陽性の人が、自分の感染に気づけず、診察・隔離もされないことになります。
(中略)
数が大きくなれば、「偽陽性」の人も大量に現れるわけです。
(中略)
「特異度」というのは「陰性の人が正しく陰性だと判断される割合」です。100人陰性の人がいたら、そのうち99人は「陰性だ」という結果が出る検査、ということです。
1000万人の1%は10万人、仮に50万人の感染者がいるとして、全員にPCR検査をすると、正しく陽性と判断される人が35万人、間違って陽性と判断される人が10万人、陽性なのに陰性だと判断される人が15万人。うーむ。
(中略)
本当は陰性の人たちが意味なく2週間入院・隔離になってしまう。まさに医療リソースの乱費だ。直感的に理解しにくいけれど、実際に陽性の人が少ないほど、そして、検査する人数が多いほど、空振りが多くなるわけですね。
(中略)
不安だからと検査に行っても、繰り返しになりますが「陽性の確定」には使えても「陰性であるという証明」にはなりにくいんだから、そもそも意味がないです

この「偽陰性」「偽陽性」という話をちゃんと理解しておくことって大事ですね。仮に私が毎日PCR検査を受けた場合、100回受けたら1回は陽性になってしまう。確定診断には使えるけど、「普段から検査をしよう」っていうのは、あまり意味がないのかもしれません。

陽性だけど陰性だとでる率が30%もあるんですからね……。

日本人全員が受けたら、1%の偽陽性がたくさん出てきてしまって、えらいことになってしまう……。

私は数字が得意な方なので、この話が腑に落ちました。

そもそも、全社員にPCR検査を受けさせるとか、どのくらいいみがあるんだろう。社員が1,000人いたら、10人は擬陽性がでるってことですよね。本当の陽性者が、仮に30人いたら21名+10名出るわけで、そうなったら……う~~ん。どうしたらいいのでしょう。

最近、PCR検査キットのまとめ売りをしているクリニックとかもあるけど、あれって商売としてはいいのかもしれないけど、医療の在り方としてはよくないのかなぁ。


まとめ&宣言

いろんな情報が世の中に存在します。
何が正しいか、何が誤っているか。
それを見極めるリテラシーを養う必要があります。

今回の本を読んで、正しく恐れることの重要性もわかりました。

結局、再生産数を減らすしかないので、自分がコロナウイルスに感染しているかもしれないと考え、行動を制限していくのが一番。ここしかないなぁと思います。


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