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ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔 感想

どうでもいいですが、お絵かきが楽しかった。

ーーーーーここからネタバレ(京極夏彦全般)

ハマり過ぎて1日で再読したルー=ガルー2。ルー=ガルーの気持ちでそのまま飛び込むとちょっと肩透かしをくらう。伏線回収かつ、さらに活劇寄りになってるからかな。。
無印版の最後で、「法律で決まってる」から「人を殺してはいけない」。だから「償いたい」という歩未の思いが宙に浮かんだまま、楽しげな方向で終わるから。憑き物ついたままですけど、京極さんって感じ。やはりそれがルー=ガルーなの?

活劇は活劇でたのしいんだけど。人を殺すことをあれだけ無印ルー=ガルーで語った後に葉月以外の主人公たちが全員殺人に手を染めるからなんかどう解釈していいかわからなくなる。
ルパン三世で、たのしい逃走劇の後ろでひっくり返ってるパトカーの中、絶対何人か死んでるだろうなーって思うけど、それは考えない<お約束>な訳で、。それを考え尽くした後のこの活劇はどう考えていいのか、心がおさまらない。でも全員にわざわざ殺させてるわけで、絶対意味はあると思うんだけど。


正直悪役に関して、全く注意払ってないと思うんですよ。百鬼夜光シリーズに比べて、どうでもいい扱いというか、そこはおまけみたいなもんで。伏線回収も事件解決も活劇もおまけで、メインは少女たちの関係性とか人間性の回復とか大人組の付き物落としなんだろうかな。。

神崎壮一(祖父)が神崎の血筋を絶やしたかった理由ってなんかあったけ。。雫の方再読し切ってないけど。これ次回回収かな。。

途中出てくる蘊蓄についても、作倉雛子の影響で基本的<占い>なんですが、何回か占いの蘊蓄読んでるはずだから(釜鳴のとこかな)、ふむふむって感じで進むんですが占いは神に責任転嫁する装置みたいなこと書いて(文言正確に探せなかった。。印つけておけばよかった)あって、ほーっと思いました。妖怪も占いも、人に優しい装置だったんだよね。今何しても自己責任でだからな。。そりゃ生きづらくもなるわ。

麗猫たちの存在が、江戸時代でいう(というか巷説シリーズでいう)山の民を彷彿として、管理社会になればなるほどそこからあぶれる人がいるのかな。。正直今の日本にもどれだけいるのか、、全然わからないけど。。多分出生・死亡届け出してないような話もあるんだろうな。。

なんか取りまとめない感想だな。無印の印象が強過ぎて、、。。

最近、後輩に京極夏彦布教したら、その旦那さんがハマってくれた模様。初めて布教に成功した。今からあの見事に伏線回収される爽快感を味わえるなんて。。絡新婦の理とか、塗仏の宴とか。。。羨ましいなって思っちゃう。いやー初回の衝撃よ。。あーー 鵼の碑ほんと読みたいです。有給とります。





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