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メンタルヘルス啓発月間に寄せて


今日で5月が終わります。今月はメンタルヘルス啓発月間(Mental health awareness month)だったんだけどみんな知ってましたか?

メンタルヘルスと私は切っても切り離せぬディープな関係です(匂わせ風😂)

今日は、私の経験を書くことで、今悩んでたり、辛い思いをしてる人が、1人じゃないんだ、と思ってくれれば、そしてメンタルヘルスに関わりのない人に、こんなこともあるんだよ、と知ってもらえたらと思ってます。


私のメンタルヘルスジャーニー

今思い返せば、小さい頃から緊張するとお腹痛くなってた、あれもメンタルヘルスに関連したんだな〜なんて思うけど、私の中でメンタルヘルスの存在が大きくなったのは、2015年。(恋愛ストーリーなの?笑)


それまでは、「当たり前」を当たり前に思って生きていた私が、デンマークで1年過ごし「自分」という軸を発見し、その成長に自信を持ってこれからの生活を楽しみに帰ってきたんだけど、その大きな成長を「かぶれ」の一言で片付けられちゃって、長く付き合ってた当時の彼氏と屈辱的な形で別れ、色々なことが重なりに重なって、完全に留学後鬱と言われる症状を発症。

「真っ暗な深いところから這い上がれず、何も見えない、手を伸ばしても何も掴めない、進んでも進んでも前に進まないし出口に辿り着かない。」

数ヶ月間、頭の中にははっきりとこの暗くて重いビジュアルが存在して、止まりませんでした。

息が最後まで吸えない、息苦しさ、発熱、不眠。数ヶ月間今思い返しても涙が出るくらい辛い毎日でした。

でも、その時は鬱だとは思わず、なんか体調がすぐれないな。何で頑張れないのよ、自分。と思ってました。


この状況を抜け出せたのは、留学経験があった友達にその時の状況をぽろっと話した時に、同じような経験をしたと聞いた時。不眠が続いて病院を受診したと話してくれたんです。

その時、あ、私だけじゃないんだ。これって、私の体調管理ができてないって話じゃないんだ。誰かに相談していいやつなんだ!!と、その時気づけたんです。

あの時悩みを声に出してほんとによかった。

そこから、色々調べてカウンセリングに行ってみることに。
実はそこには1度しか行かなかったんだけど、第三者に自分の悩みや辛さをぶちまけたおかげで、気持ちがすごく軽くなって、良いアドバイスももらえて、一気に元気になったのを覚えています。


でもそこで私のメンタルヘルスジャーニーが終わったわけじゃありません。


今でも、不安になると息苦しくなるし、目眩がするし、不眠になります。去年の6月にはコロナへの不安と新しく始まった仕事への不安から抑鬱状態と診断されました。
元彼は私の中でトリガー(当時鬱で苦しかった時のことを思い出すきっかけ)だから、未だに名前を聞くだけで喋れなくなるし、必要以上に動揺してしまいます。
大勢の友達が集まるところに行くのに不安を覚えて涙が出てきてしまうこともありました。


でも、これを聞いて、かわいそうに。大変だな。と他人事に思ってほしくないんです。ってのが、今日1番言いたいこと!!!!


なぜかというと、


誰にでも起こりうることだから。


そんな私が伝えたいこと


日本では、鬱とかメンタルヘルスについて、腫れ物を触るように、物珍しいもののように扱われてますよね。

でも、よく考えてください。日本でよく聞く引きこもりだって、DVだって、いじめだって、メンタルヘルスの問題とも言えるんです。

なぜ引きこもりをするのか、なぜ子供や配偶者を殴るのか、なぜ友達をいじめることに固執するのか。その理由を探ると、メンタル面での問題に起因することが多いと言われています。

そして、日本は自殺率が高いことでも知られていますよね。自殺はメンタルヘルス問題以外の何でもありませんよね。

私たち日本人にとって、メンタルヘルスって思っているよりずっとずっと身近な問題なんです。誰にでも起こりうる問題なんです。

この、キラキラサンシャイン、ヘラヘラ楽しいバイブスな私でも、メンタルヘルスの問題を抱えてるんです。それくらい誰にだって起こるんです。

いつ自分に起こりうるのかわからないのに、腫れ物触るように、他人事のようにこの問題をみて、「かわいそうに」なんて思ってる人がいたら、それって、自分で自分の首を絞めているんだよって知って欲しいです。

だっていつ自分が当事者になるかわからないから。

あなたの中に「かわいそう」「口に出してはいけない問題」「なんか面倒」という概念があったら、その概念は、自分が当事者になったときに自分に跳ね返ってきます。

例えば「かわいそうって思われたくない」から誰にも相談できなくなる。
「面倒って思われちゃうかな…」って思って問題を口に出せない、とかね。
それって苦しくないですか??


だから、今からでもいいから、正しい知識身につけて、自分の中で、メンタルヘルスを「カゼ」と同じくらい、当たり前なものにして欲しいなって思ってます。

そういう人が増えていって、日本がメンタルヘルスに対して寛容な社会になったら、なんて素敵な国になるだろう…と思います。



私とメンタルヘルス。


私は、メンタルヘルスの問題を抱える当事者になって不幸だったなんて思っていません。


むしろ、世界をより広い、豊な視点でみることができるようになった、より多くの人に心を重ねることができるようになって、ほんとよかったな。ラッキーだな!と思ってます。



同じような問題を抱える人の手助けをできるのはもちろん、「誰もが当事者になりうる」「心を重ねる」という点で、LGBTQ+の権利の問題にも、日本での移民の人権の問題にも関心を持ったり行動したりできるようになったし、自分のことをより深く知るきっかけを与えてくれたことに感謝してます。


伝えたいこと

最後にいくつか、当事者の私が思うことをお伝えします。

1、「病んでる」で片付けないでほしい。
病んでるって、とても雑な言葉。蔑まれているような、いいイメージゼロですよね?人それぞれ悩みや抱えてる問題って違うのに、ひらたくざっくりまとめられてるような感覚になります。もし、悩んでそうな人が周りにいたら、病んでるの?じゃなくて、単純に、どうしたの?何か悩んでるの?って聞いてあげて欲しいです。


2、「体動かしてみたら?」って言わないで欲しい。
まず言っておきたいのは、実際体動かすと確かに気分良くなるんです!これは科学的にも証明されてるし!!
じゃあなんで言わないで欲しいかっていうと、体を動かす=問題が消えるかのように考えている人が多いから。「体動かすこと」は問題を解決する「手段」でしかないんです。
悩みを聞いてもらったり、カウンセリング受けたり、問題の根っこを発見したり。その中で運動を取り入れることも良いとされてるわけで、とりあえず運動すればメンタルヘルスの問題が魔法のように消えるわけではないこと、理解して欲しいなって思います。

3、「辛いことを口に出せてるんだから大丈夫だよ。」は違う!
これもよくあること!口に出せてるうちは大丈夫でしょ、そんなに辛くないってことだよね。って考え。
口に出せてる=簡単に口にできる内容のこと、だと勘違いしないでほしい。簡単に口にできないことだけど、頑張って勇気出して打ち明けてることも考えられますよね。
しかも、口に出せてるうちは大丈夫って、いつ悩みをうちあければいいのさ…ってなりませんか?
ぜひ悩みや問題を打ち明けられたら、「深刻になりすぎないうちに、口に出せてること」を褒めてあげて欲しいです。勇気がいる決断だったことを認めて、その決断にリスペクトしてあげて欲しいです。


最後に


最後に、もしこれを読んで私のイメージが変わってしまった人がいたら、それはちゃうで!!と言いたいです。
私は私です。あなたの覚えているままの私です。
もし変わっているとしたら、あなたが覚えてるより深みのある、視野の広い人間になってますよん、とお伝えしておきます。


もし、こんな悩みなんて…と思っている人がいたら友達、カウンセリング、心療内科など、気軽に相談してみることをお勧めします!あなたのその行動は、自分を助けるのはもちろん、もしかしたら自分の子供や友達が生きやすいと思える社会を作るきっかけになるかもしれない、と思うとなんか行きやすくなるかな…??

ということで、5月終わり!!6月もニュルッと楽しんできましょう♪

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