アレックス・ガーランドが最新作で見せた、表現の最前線〈フロントライン〉|『シビル・ウォー』
A24史上最高のオープニング興収を叩き出した『シビル・ウォー』。劇場は3週目になっても150席規模のシアターが比較的埋まっており、米国での高い人気を思い知らされる。19の州が連邦から脱退し、カリフォルニア=テキサスの「西部勢力」と大統領府の内戦が勃発している、という近未来のアメリカを舞台に、4人のジャーナリストがニューヨークからワシントンD.C.へ向かうロードトリップを描いた本作。監督アレックス・ガーランドの集大成にして、最新形、そして同じ「ミリタリー系」の『アナイアレイショ