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【似た者同士の戦いは京都に軍配】4/10 京都サンガvsサガン鳥栖

試合前の注目点

今シーズンいまだに負けていないサガン鳥栖。
下馬評を覆す活躍の要因は全員攻撃、全員守備でしょう。走行距離やスプリント回数はリーグ屈指の数字を誇り、高さのある垣田に鋭いクロスなどで得点を奪うパターンが出来上がりつつあります。

一方でサンガもインテンシティを特徴とするチーム。互いに強みとするところが似ているだけにバチバチのバトルが繰り広げられる展開が予想されます。

どっちが最後まで走りきれるか。特にサイドの攻防でどちらが主導権を握れるかがポイントとなりそうです。注目はサンガの山田選手。得意の左足でミドルシュートを決めてほしいところです。

感想

①白井・荻原 vs 岩崎・堀米

サンガに過去在籍していた岩崎・堀米はいまや鳥栖の中心選手。サイドの攻防が試合序盤からバチバチでしたね。

サンガの1点目は右サイドの白井から生まれました。守から攻に切り替わった時にサイドを駆け上がった白井からタイミングの良いクロスがウタカに入り、ウタカが田代の股を抜けるシュートを決めてくれました。

このシーン以外にも荻原が中に切り込んだり、白井のスプリントが鳥栖に脅威を与えました。結果として、後半スタートから岩崎・堀米は交代してフォーメーション変更により、再度よりもボール保持を優先することに。

ウタカの動き出しの質や決定力が活きるたのも、サンガの両SBが走り勝ったからこそ。走るスピード、切り替えの俊敏性、オーバーラップのタイミングの良さ。試合を重ねるごとに進化する2人にこれからも期待ですね。

②勝負を決めた2点目は伏兵、川崎がヘッドで決める

まさか川崎がコーナーキックからヘッドで決めると予想した人がいたでしょうか(ちょっと失礼か。。笑)

サンガに取って2点目を早い段階で決めたことは、鳥栖にダメージを与え試合を優位に進める上で非常に重要でした。

ゾーンで守る相手に対して大外にいた川﨑選手が見事にヘッドで決めてくれました。しかもキッカーは福岡選手。サンガの下部組織出身の2人によるナイスコンビネーションでした。

普段のコーナーキックでは川崎選手は相手のカウンターを気にして低いペナルティーエリア外にいることが多いと思います。しかしこの時は違いました。

おそらく事前のスカウティングであのポジションが空きやすいと情報が入っていたのか、はたまたリスクを負ってでも自分がゴールを決めるという気持ちが強かったのか。私は後者だと思います。

1点目からそれほど間が空いていないタイミングだったこともあり、自分があそこに飛び込めば相手のマークを外せるという意識が合ったのではないでしょうか。

この2点目こそ、今シーズンのサンガの強さが現れていたと思います。
全員がゴールを決めるという目的意識を強く持っていること。ゴールを決めるためには、タイミングによっては自分の役割=ルールを超えてリスクを負うこと。選手一人ひとりがこうした思いを持ってプレーできているからこそ、大事な場面で点を取れているのではないでしょうか。


試合を追うごとに強くなるサンガ。次はカップ戦なので主力組は少し休めると思います。リフレッシュして同じく調子のよい柏戦に勝って今シーズンはじめての連勝をしてほしいですね。

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