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コピーを作る or テンプレートを作る

少し前の記事の中で、テンプレートとなるファイルをコピーしようとするときに、URL を /copy にする方法を説明しました。

この記事では、/copy を使って、このコピーを作成するリンクの作り方と、同じようにテンプレートとして公開する方法について、説明します。

共有するリンク

説明には、以下の記事で紹介している Google スプレッドシートを例にします。

この記事で紹介している GAS(Google AppsScript)のプログラムを埋め込んだ Google スプレッドシートは、下図のようなものです。

説明に利用する Google スプレッドシート

上図の Google スプレッドシートを、下図のように「リンクを知っている全員」に対して「閲覧者」の権限を設定してあります。

共有設定の内容

上図の共有設定画面で「リンクをコピー」をクリックするなどしたら、共有のための URL が取得できます。
そうして得られた URL が、以下の通りです。 ※この URL でアクセスしても、オーナーである わたし の Google アカウント以外では、「閲覧者」の権限しか有していないため、編集は行えません。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/12drsoTnmmNR2Nr1zWoQ45hc2z6zgDmzS2JddWVQLKS4/edit?usp=sharing

コピーを作成するリンク

前項で取得した URL の末尾は、/edit?usp=sharing となっています。この部分を、/copy に置き換えることで、コピーを作成するためのリンクとなります。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/12drsoTnmmNR2Nr1zWoQ45hc2z6zgDmzS2JddWVQLKS4/copy

この URL にアクセスすると、下図のようにコピーを作成するかどうかを確認されます。「コピーを作成」ボタンを押すことで、自身の Google ドライブにコピーが作成されます。

コピーを作成するリンクにアクセスすると…

この時点では、

  • コピーされようとしているファイルが、「Google スプレッドシートであること」「ファイル名」がわかるくらいで、ファイルの中身がどんなものなのかはわかりません。

  • 「Apps Script ファイルを表示」ボタンを押すと、当該スプレッドシートに埋め込まれている GAS のプログラムを事前に確認できます。

といった感じで、ちょっと不親切な部分があるようにも思えます。

テンプレートとして表示するリンク

コピーを作成するリンクと同様に、URL の末尾を /template/preview に置き換えることで、テンプレートとして表示するリンクになります。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/12drsoTnmmNR2Nr1zWoQ45hc2z6zgDmzS2JddWVQLKS4/template/preview

上記の URL にアクセスすると、下図のようにスプレッドシートをプレビューしたような画面が表示され、

  • ファイル名だけでなく、スプレッドシートの内容もプレビュー表示される。 ※表示されるだけで、操作は行えない。

  • GAS のプログラムが埋め込まれているかどうかは確認できない。

  • 右上の「テンプレートを使用」ボタンを押すと、自身の Google ドライブにコピーを作成する。

といった感じです。

テンプレートとして表示するリンクにアクセスすると…

まとめ

コピーを作成するリンクと、テンプレートとして表示するリンクは、似たような挙動(動作)をするものの、

  • スプレッドシートの中身をコピー前に確認できるか?
    → /template/preview

  • GAS のプログラムをコピー前に確認できるか?
    → /copy

という違いがあります。どちらを重視するかによって使い分けるといいでしょう。

自身の Google ドライブにコピーを作成する点については、どちらも同じように感じられますが、「テンプレートを使用」ボタンによってコピーを作成した場合には、作成されたファイル名に「コピー ~ 」と追加されません

こういった URL を用いた操作について、Google のヘルプ記事では説明を見つけられませんでしたが、以下 URL でまとめられていました。更に興味のある方は、こちらも確認してみてください。

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