プロジェクターのファームウェアが...
昨日、職場で研修会の様子を Zoom で中継しなければならなかったので、下図のように「ポータブルスピーカー」「プロジェクター」「講師用パソコン」に加えて「ATEM Mini」を用いた接続を考え、午後の本番に向けて午前中から動作確認を行っていました…
動作確認は、実際の現場(会場)ではないものの、実際に使用する
ポータブルスピーカー(オーディオテクニカ ATW-SP1910)
講師用パソコン
配信用パソコン
ATEM Mini
とプロジェクターの代わりに大型ディスプレイで行いました。
結論からすると… 記事名から推測できるように、動作確認の際に同じプロジェクターで行っていればよかったのです。😱
実際に配信しようとすると…
事前に行った動作確認では問題なく動作できていたのですが、プロジェクターに ATEM Mini から出力されている HDMI(HDMI OUT)の映像が表示されず、ブルーバックの画面のまま「信号がありません」と表示されています。
ATEM Mini から HDMI OUT と同じ内容が出力されている WEBCAM OUT(USB)が接続された配信用パソコンには、講師用パソコンから HDMI で出力された映像が出力されていたので、接続方法が間違っていたわけではないはずなのですが…
少しジタバタしたものの、どうにも解決できなかったので、講師用パソコンとプロジェクターを直接接続し、Zoom で講師用パソコンの映像を配信するのは断念し、音声だけを配信しました。😖 ※講師の様子は、配信用パソコンの内蔵カメラで撮影しました。
原因は何?
同じような形態で配信することが今後も行われるでしょうから、何が原因だったのかを確認するために、実際に使用したプロジェクター EPSON EB-2265U で確認してみました。
ATEM Mini
まずは、ATEM Mini のファームウェアに問題があるのか?を、以下 URL で説明されている手順で、ATEM Mini のファームウェアを最新バージョンにアップデートしました。
今日の時点で最新版のソフトウェア(2023/03/23 公開)をダウンロードして、付属していたファームウェアにアップデートしました。
しかしながら、状況は変わりません。😖
EPSON EB-2265U
冒頭で書いたように、プロジェクターではなく大型ディスプレイではうまく動作していたので、プロジェクター側に問題があるのではないか?と考えて、メーカーのサポートページを調べてみました。
このプロジェクターが納入されたのは 2021年 3月でしたが、確認してみると納入後に公開されているファームウェアが存在していました。プロジェクターにも、ファームウェアのアップデートが存在しているんですね…
アナログ接続されたディスプレイとは違い、HDMI などのデジタル処理を必要とする機器なだけに、内蔵されたファームウェアをアップデートできるようになっているのは当然と言えば当然なのですが。
ファームウェアの更新内容を確認してみると…
と、納入時期の直前に公開された Ver.1.13 で、問題視していた現象が改修されています。
ファームウェアをダウンロードして、EPSON EB-2265U のアップデートを行ったところ、問題視していた「信号がありません」と表示される現象は発生しなくなり、ATEM Mini でスイッチングした映像がプロジェクターで表示されるようになりました。😍
はじめてのプロジェクターのファームウェアアップデートに手こずり、ダウンロードしてから一時間以上かかってしまいましたが… 😓
問題の現象に対応したファームウェアは、納入時期よりも前に公開されていましたが、納品されたプロジェクターは改修前のファームウェアで動作していました。 ※メニューでの表示では、上記には記載のない Ver.1.12 だったようです。
恐らく、この Ver.1.13 が公開される前に生産された製品は、ファームウェアをアップデートしていなければ、同様の現象が発生するはず。
まとめ
今回の出来事で学んだことは、以下の 2点。
動作確認は、「同様の機器」ではなく「実際に使用する機器」で行うことが望ましい。
→ 「実際に使用する機器」で動作確認を行っていれば、事前に対応策が検討できたはず!プロジェクターにも「ファームウェアのアップデート」という概念がある。
→ 場合によっては、プロジェクターについてもアップデートのチェックを!
慣れてくると理屈(理論)だけで考えて、動作確認をおざなりにして本番に挑むことがありますが、そんなことをしていると痛い目に合う事例でした。
皆さんもお気を付けください。👍
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