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#98 指定されたファイルの情報を表示


今回のプログラムは、Google チャットのスペース(旧称:チャットルーム)に割り当てられている権限設定用のグループアドレスを取得するために、指定されたファイルの情報を表示する GAS のプログラムを作成してみました。

イメージとすると、以前に作成した Google Classroom のグループアドレスを確認するためのプログラム #13 のスペース版と言えるでしょう。

作成したプログラム

作成した GAS のプログラムは、下図のような Google スプレッドシートに埋め込んであります。

作成した Google スプレッドシート+ GAS

このスプレッドシートは、以下 URL にアクセスして、画面右上の「テンプレートを使用」ボタンを押すと、自身の Google にコピーを作成できます。

プログラムをはじめて実行する際には、アカウントによる確認作業が必要になります。詳しくは以下の投稿をご覧ください。

操作手順

スプレッドシート内にも説明を書いておきましたが、セル B1 に確認対象となる Google ドライブに保存されたファイルの「ファイル ID」を入力します。
このとき、対象は自身の Google ドライブに保存されているファイルで制限はなく、Google のストレージに保存されていて、「ファイル ID」でアクセスできるファイルであれば、共有ドライブや共有アイテム内のファイルでも構いません。

 「ファイル ID」を入力して、「情報取得」ボタンを押すと、指定されたファイルの情報を 3行目以降に書き出します。

  • File Name: ファイル名。C 列には MIME タイプも書き出します。

  • Created: ファイルの作成日時。

  • Last Updated: ファイルの最終更新日時。C 列には、このファイルのファイルサイズも書き出します。

  • Parent Folder: ファイルの保存場所。

  • Owner: 当該ファイルのオーナー。

  • Editors: 当該ファイルに編集権限を有しているユーザー。

  • Viewers: 当該ファイルに閲覧権限を有しているユーザー。

  • Sharing Access: 明示的にアクセス権を与えられている個々のユーザーの他に、当該ファイルにアクセスできるユーザーのクラス(Enum Access)を取得します。 ※シートの下部に凡例を記しておきました。

対象となるファイルに対して、アクセスする権限を有していない場合には、一部の情報が表示できないケースがあるようです。そのような場合でも、エラーにならないようにエラー処理を盛り込んでおいたつもりです。

スペースのグループアドレスを取得するには?

このプログラムで、スペース内で共有されているファイルを確認すると、Editors: や Viewers: にスペースのグループアドレスが設定されていることを確認できます。
それぞれのユーザー/グループを個別のセルに書き出しているので、スプレッドシートの当該セルにカーソルを合わせると、グループアドレスの情報が表示されるはずです。

最後に

今回のプログラムは、Google チャットのスペースで設定されるグループアドレスを確認するために作成したものです。他の用途にも使えるかもしれませんが、基本的にはファイルの情報を表示するだけのプログラムです。

最後に、お決まりのフレーズなどを書いておきます。

  • 一応の動作確認は行っているものの、不慮のトラブルによって損害等が生じても、責任はとれませんので予めご了承ください。

  • コメントを含めても 160行くらいのスクリプトであり、実行に際して目的外の場所への書き出しや収集などは行っていません。

  • 特別なエラー処理は行っていないので、意図しないケースでエラーが発生してしまうかもしれません。どうにもならない場合には、ご連絡ください。

わたし自身にしてみると、このような「スクリプトを作ること」が目的になっているような感じですが、このスクリプトが何かの役に立てば幸いです。
「スキ ♡」を押してもらえると、このようなプログラム作成の励みになります。😍

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