Jamboard の行方は?(3) ニュースサイトの扱い
ニュースサイトの扱いもいろいろ
Google の Jamboard についての発表は、各種のニュースサイトでも案内されていました。
ただ… 見ていると、その扱いにも二種類あるように感じました。
(1)米国のニュースリリースも反映しているもの
一つ目は、以下 URL の米国でのニュースリリースをもとに作成された記事です。
上記 URL をもとに作成された記事は、代替えとなるサードパーティ製アプリとして、FigJam、Lucidspark、Miro の 3つが併記されている形になっています。
(2)日本のニュースリリースから作成されたもの
一つ目は、以下 URL の日本のニュースリリースをもとに作成された記事です。
こちらは、移行先として日本のニュースリリースにあるように Figma/FigJam のみが記載されている感じです。
恐らく、以下の 2つの理由から (2) のような解釈になったのだと思います。
日本の Google が発表したニュースリリースには、サードパーティ製アプリとして FigJam(Figma)のみが案内されていた。
同じタイミングで Figma Japan が以下 URL のように提携を発表。
日本では FigJam だけなのか?
FigJam や Figma を否定するつもりはありませんが、
昨年 7月から先行して Google Meet との連携を行っていた Miro
Figma/FigJam と同様に多機能なデザインツールとして日本国内でも普及している Canva
など、選択肢は FigJam だけではないように思いますし、それぞれの学校、それぞれの教師、それぞれの児童生徒が使用するアプリケーションを選択できてもいいんじゃないか、と思います。
※現実問題としては、児童生徒が保護者の同意なしに、サードパーティ製アプリの利用を開始するのは難しいのでしょうが…
同じジャンルのアプリケーションについて、全く同じ機能を提供しているわけでもなく、使い勝手が同じわけでもありません。「同じようなことができるんだから、○○○○でいいじゃない」ではなく、人によって使うアプリケーションを選択できていいと、わたしは思います。
今回の Google からのニュースリリースにはデータの移行ツールが提供される、とも説明されていますが、Jamboard は「PDF 形式でダウンロード」という機能も提供されているので、既存データで必要なものについては PDF で保存しておけばいいでしょう。
これから作成するものについては、代替えとなるアプリで作成すればいいのではないでしょうか? 多くのサードパーティ製アプリは、Jamboard にはなかったような多くのテンプレートを提供してくれているものもありますから…
Miro と Canva 以外のサードパーティ製アプリも、Jamboard の代替えとなりうるのだと思いますが、以下 URL でもニュース記事として扱われているように、児童生徒が利用する Google Workspace のアカウントでは、許可されていないサードパーティ製アプリが利用できなくなるケースが組織によって発生する場合があります。
児童生徒のアカウントでサードパーティ製アプリを使用させるのであれば、
必要に応じて保護者への同意を得る。
実際に児童生徒のアカウントで使用できるかの確認。
を行っておきましょう。 ※後者は、公立学校の場合は、教育委員会などでなければ行えないでしょうから、時間的な余裕を持って対応した方がいいと思います。
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