見出し画像

いつでもどこでも!劇場へ行かずに歌舞伎を楽しむ方法

「半沢直樹」をきっかけに、注目が集まっている歌舞伎

現在は東京・歌舞伎座を中心に、地方での公演も再開しつつありますが、それでも生活スタイルや距離の関係でなかなか行くのが難しいのは、都心・地方関係なく同じこと。

それなら、もっと身近なところで…!最近は歌舞伎は劇場に行かなくても楽しむことができ、その方法も、幸か不幸かコロナの影響で増えました。

今回は劇場へ行かずに歌舞伎を楽しむ方法を3つ+α紹介します。

①家でゆっくり見るなら「歌舞伎オンデマンド」

こんな人におすすめ
・おうちで気軽に見てみたい
・歌舞伎の名作を見てみたい
・親が歌舞伎が好きだけど、劇場に連れて行くのはちょっと大変…

「歌舞伎オンデマンド」は松竹が公式動画配信サービス「MIRAIL」と連携して始めた、歌舞伎の公式動画配信サービスです。

高画質の舞台映像が1本1100~1650円で、購入から7日間視聴可能。
映画館で見るより正直安いです。

現在は2000年代に上演されたの名作舞台が中心ですが、期間限定で最近上演された演目(「風の谷のナウシカ」など)が配信されることもあります。

現在では重鎮として活躍されている菊五郎さんや玉三郎さん、名優として名高い三津五郎さんらの舞台なので、ご年配の方と一緒に楽しむのもアリだと思います。

10月15日現在、配信されている中で個人的なオススメは、「弁天娘女男白浪」(べんてんむすめ めおのしらなみ)です。通称「弁天小僧」と呼ばれるお話です。

ある呉服屋に”武家の美しい娘”とその家来がやってくるも、万引き疑惑をかけられてしまう。家来が機転を利かして疑いを晴らすも、家に泥を塗ったということで、超ご立腹!店の人が謝罪のお金を渡したので、しぶしぶ帰ろうとする2人だったが、実は娘と家来は名高い窃盗団「白浪五人男」だった…

見どころは女装の達人・弁天小僧による「知らざぁ言って聞かせやしょう」という名台詞。この役を何度も演じている菊五郎さんの台詞は絶品です。

話も分かりやすいので、非常にオススメです!

②大画面で味わうなら「シネマ歌舞伎」

こんな人におすすめ
・大画面で楽しみたい
・話題の歌舞伎を見てみたい
・学生さん

「シネマ歌舞伎」は、歌舞伎の舞台公演を撮影し、映画館で楽しむ映像作品です。「ライブ・ビューイングのリアルタイムじゃない版」と言えばいいかな

全国の映画館で上映されています。(郊外の方あんまりやってなくてすいません…)

チケット料金は大人2200円、子供・学生は1500円です

シネマ歌舞伎では「月イチ歌舞伎」といって、全国34か所の映画館で毎月1本、作品が上映される企画です。
初心者からファンまで楽しめるよう、名作と新作が1年で半々ぐらいの割合で見られるように構成されています。

今月は三谷幸喜さん演出の「風雲児たち」。「半沢」でも活躍された愛之助さんと猿之助さんがご出演されてますので、ドラマを見た方は是非!

もっと地方の映画館でもやってくれるといいなと個人的に思います
しばらく巡業公演もできないですし…

③実はやってます。テレビ番組で見る

こんな人におすすめ
・手っ取り早く、今の環境で簡単に見たい
・WOWOWもしくは衛星劇場が視聴できる

全っ然知られてませんが、NHKで歌舞伎の放送をやっています。

毎週金曜日の夜放送の「にっぽんの芸能」と、毎月最終日曜の放送の「古典芸能への招待」

どちらも毎回ではありませんが、歌舞伎の舞台を放送しています。

さすが公共放送だけあって、画角や解説はとてもしっかりしています。なんせ重要な文化資産になるので…

また有料チャンネルですが、衛星劇場では毎月かなりの本数、歌舞伎を放送しています。WOWOWも現代風にアレンジした歌舞伎を最近、頻繁に放送するようになりました。特に見てほしいのは、人気漫画「ワンピース」を歌舞伎化した「スーパー歌舞伎Ⅱワンピース」!

先述したシネマ歌舞伎として編集された映像です。残念ながら一部シーンがダイジェスト化されているのですが…(上演時間がすごく長かったので…でもフルで見てほしかった!)

原作を知ってる方は特に必見です!!!すごくクオリティが高いので!!!


ライブエンタメの映像が台頭している現代。コロナもあり、歌舞伎もそれに遅れまいと、様々な手法で全国にその面白さを伝えようと奮闘しています。バラエティーやドラマ、その他いろんなものを機に、歌舞伎に興味を持っていただいた皆様が、上記の方法を通して、少しでも生の歌舞伎の面白さ・楽しさを感じていただけたら嬉しいです。

そしていつの日か、実際に劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです!



※番外編として…

大きな声では言えませんが、某動画サイトにも多数、歌舞伎の舞台が上がっています。映像はちょっと古いですが、恐らくN○Kで放送されたものなので、古さを我慢できる方はどうぞ。
たまに往年の名優の舞台が転がっていることもあるので、貴重な資料館でもあるんですよね。

※サムネは東大LEGO部が製作したものです




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?