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美しい満月に感謝を込めて

今日は中秋の名月、そしてタイミング良く満月ですね。

今年は夏が長くて暑い日々が続いていましたが、やっと朝晩は涼しくなりいつの間にか蝉の声は止んでいました。
鈴虫がリーンリーンと澄んだ音色を響かせていて、秋の始まりを感じます。
今までは夜になっても蒸し暑さが続き、帰り道ではクーラーの効いた部屋と冷たいビールが恋しくて早足で家に帰っていましたが、最近は風が爽やかで心地よく、鈴虫の鳴き声を聴きながらゆっくり歩いて帰るようになりました。

今日はお月見をしながらいつもよりもゆっくりと、時には立ち止まりながら帰りました。
少し雲がかかっていましたが、雲に反射した月明かりが柔らかく、清らかな光を放っていました。雲が切れるといつもよりも力強く、眩しいくらいの明るい光を放つ満月が現れます。
その光の強弱が織りなす景色が美しく、その瞬間瞬間の景色はその時だけのもので同じ景色は二度とありません。
月の光をずっと見ているうちに自分がスーッとその中へと入っていくような、同時に月の光が私の中へとグッと入ってきたような不思議な感覚になりました。

中秋の名月のお月見の習慣は平安時代に中国から伝来し始まったそうです。
自然の美しさに感動し、自然と共に生きていくことは、時代を超えて国も超えて、全ての人の心の中に在り、それぞれの生き方に根付いているものなのだなぁと感じました。

今日は日本だけではなく国を超えて、多くの人が月を見上げていることでしょう。
月から見たら「なんで今日はみんなこんなに私を見ているのかしら?」と思っているかもしれませんね。

暗い夜に全ての人を柔らかく、そして力強く照らしてくれる月へ感謝を込めて。

もう一度外に出て、満月をゆっくり眺めてから今日は眠りにつきたいと思います。

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