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頑固親父とバカ息子・6

2024年、令和6年2月27日火曜
父の葬儀を終えて三日が経ちました、
葬儀前日までの私は急に泣き出したくなるほど感情がぐちゃぐちゃになってしまってました、
先月までは杖を片手に歩けるほどの力が残っていた父も、2月に入ってから容態が急変、車椅子での移動が必要なほど体は弱っていました、
昨年5月に癌が判明し、精密検査を受けた6月に正確な形で中咽頭がんと一部リンパ節に癌が見つかり、父、本人の希望により手術はせずに痛み止めを服用する緩和治療のみで生きていました、今になって、父が生きているだけで自分の中におごりがあったようにも思えます、もっとちゃんと父と向き合い話していれば…後悔はどうしてもあります。
父の旅立ちの見送り(葬儀)の日(2月24日土曜)は、昨日まで雨だったのが快晴、良い天気に恵まれてよかったです、
死亡診断書記載によると、父は先週の土曜日、2月17日の夜遅くに私と母が寝た後に、静かに息を引き取っていました(過去の投稿では2月18日となっていましたが改めて編集させていただきました)父なりに要らぬ心配はさせぬ様に配慮する形だったのかも…
棺の中で横たわる父は本当に穏やかで今にも声をかければ起きてきそうな雰囲気、でも、もう二度と目覚めることはありません、
火葬のみの直葬でしたが、火葬後の骨も様々な病を患ってきた人間とは思えないくらいに残っている部分には残っていましたね、
生前、父は冗談なのか本気なのかはわかりませんが、
『死んだら富士山頂から散骨しろ』と言っていました、そうするかどうかは私と母に委ねられましたが、それはいつか別の時に、
これからまだ市役所などで手続きがありますので、しばらくは慌ただしい日々ですが、いずれ日常に戻るでしょう、
最後に、私のプライベートの連絡先で連絡してくれた皆様の言葉にこの一週間、支えられました、これから先もこれまで同様のご指導、ご厚情をお願いいたします、そして、父の棺に納めた手紙の文をこの場にも残して終わりにしたいと思います、

親父へ

どうせ汚い字で読みづらいとか言うと思うから、スマホで清書した文で手紙を送るよ、
まぁ手紙を書いても読まずに捨てるか、
『こんな手紙なんてくだらない』とか、親父ならそう言うかもしれないけどさ、
親父が亡くなって、この世界から見送るための旅立ちの準備をしてたらあっという間に時間が過ぎてたな、
寺の檀家だったこと忘れて、寺に連絡するの忘れて葬儀を手配したり、色々と順序が変わってしまったけど、なんとか今日って日を迎えたよ、
思えば親父に反発してばかりの親父からしてみれば俺はバカ息子だったね、でもそんな親父も人の話にちゃんと聞く耳を持たない頑固親父だったよ、まぁお互いにどこかで腹を割って話すべきことは話しておくべきだったんだけどね…、
あんまりダラダラ長く書くのも悪いから、後のことは母と俺とでなんとかするからこれ以上、余計な心配しないでな、これから先の生活が良い方向に進もうが、悪い方向へと向かおうが、必ず生きて行くよ、
今までありがとう、おつかれさま、

バカ息子より、


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