見出し画像

素数の三角ショール

ド文系の私ですが、数学は好きでした。

基礎解析や代数幾何、そして科学分野では化学式、計算で解がスッキリ求められた時は、気分爽快でした。

素数というのは、それ自体と1でしか割り切れない整数ですね。

 素数表

この素数に基づいて増し目減し目をしてゆくとおもしろいのではないか、と思い、コットンの糸を編み始めたのでした。

素数は一般的に規則性が無いと認識されている数なので、増し目減し目のタイミングの段だけ決めて、あとは素数に従って編みました。

そして編み上がったのが、下の画像の三角ショールです。

素数に基づいた三角ショール

編み始めは6段で増し目。

61目の部分を編んだら、そこから減し目。

不規則性を狙って、減し目のタイミングは4段編んでから、と決めました。

そして、結果、アンシンメトリーな三角ショールになりました。

〈博士が愛した数式〉という作品がありますが、数式・数学は存在しているものの根幹にあるものだと私は思っていますので、その作品の博士と同様、私も数式・数学を、高校をとっくに卒業した今現在も愛しています。

以前、NHKのEテレの〈すてきにハンドメイド〉放送内で、娘さんと編み物ワークショップに参加された若いお父さんが、

「(編み物は)コンピューターの世界(の2進法)と同じなので(後略)」

とコメントされていましたが、おっしゃる通りです。

天文学においても、数学に基づいた座標が基礎にあります。

数学を愛し、編み物を愛して、これからも何かを編み続けていたいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?