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Inside Story of BearHugBruno™ NFT

はじめまして。東京にあるワンファイブというデザインスタジオでグラフィックデザインを勤しんでいるコンドウと申します。個人名で改めてnoteのアカウントを作成しました。
(数年前に書かせていただいたデザインに関する記事は所属スタジオ名義になっております。ご興味のある方は下記のリンク先になります。)
https://note.com/one_five_kondo/

さて久しぶりの投稿、さらにスタジオ名義アカウントから個人アカウントに変えたのはデザイン仕事のお話ではなく別プロジェクトの話が中心になるためです。

その内容は「NFT始めてみました」。
OpenSeaでBearHugBruno™ Collectionを見る

というのもデジタルデバイスの急激な発達やペーパーレス化が進む現在、ポスターやリーフレットといった印刷物の仕事はどんどん減少しており、このままグラフィックデザイナーとして食べていけるのかどうか先行きが大変不透明な状況です。そんな鬱的な気持ちを打開する方法のひとつとして昨年春あたりから「デザイン筋トレ」と称し仕事の合間にただ宛もなく思いつくままIllsutratorで作品を作り、せっせとInstagramに投稿するグラフィックドライブを行ってました。しかしデザイナーという職業柄、最終的なゴール(例えばクライアントへの成果物の納品)を設けないといくら作品を作っていても不毛な境地に陥るわけで…

そんな中、たまたまNHKで観た『令和ネット論』の「NFT&メタバース」の回。「NFT」というワードは2021年あたりからイケダハヤトさんのメルマガで目に触れてはいたものの実態が今ひとつピンと来ていなかったのですが、この番組を観て「これだ!」と(笑)。このまま「web3.0」の時流に遅れたらヤバい!クリエイターとして生きていけない!と自分に鞭打ち「イーサリアム」やら「メタマスク」やら謎の単語が飛び交う荒野の中右往左往しながら勉強する中、NFTアートはひとつのフォーマットというかフレームに法った作風が主流であることがわかりました。ちょうど「デザイン筋トレ」中に作成していたクマをモチーフとした架空のシンボルマーク。これをキャラクターとしてアップデートし「BearHugBruno(ベアハグブルーノ)」と名付けるところからこのプロジェクトをスタートしました。


先代のBruno。ウォーホルへのオマージュ。しかしキャラクターしてかなり稚拙なデザイン…


OpenSea に出品してみたものの…

とにかくそのクマのキャラクターのBrunoを9体ほど作成し、勢いに任せエイヤッ!とOpenSeaに出品したのが2022年10月。いつ売れるかどうかワクワクしながら毎日コレクションの状況をみていたのですが…現実は厳しい。厳しすぎる。約2ヶ月間反応もほとんどなく、当然全く売れず、心に寒風が吹き荒れる中、ブロックチェーンの大波から9作品全てをひっそりと引き上げました…(号泣)


キャラクターデザインの刷新とマーケティングの重要性

何故売れなかったのか?
まず見直したのはコレクションとして発表したBruno本体のデザイン。一度コレクションに出したものの、鳴かず飛ばずの先代(といっても2ヶ月前)のデザインはあまりにもシンボルマークっぽいデザインで色気がほとんど無く、キャラクターとしてあまりに貧相… しかし私がデザインできるキャラクターの方向性はディック・ブルーナ的な「ピクトグラム」感が強いもの。そこに「情緒的」な何かをどう加えていくか…

そんなモヤモヤ感を抱えながらテレビで観戦したサッカーワールドカップカタール大会。日本代表がドイツそしてスペインにジャイアントキリングを達成する中、この歓喜する気持ちを何かに落とし込みたい!そうだBrunoにその想いを込めよう。とNFT化は全く考えず作成したのがこの日本代表ユニフォームの折り鶴パターンを施したBrunoでした。


クロアチア戦後にInstagramに投稿したBruno(#010)。

試しにそのBrunoをInstagramにを投稿したところフォロワー以外の方からも多くの「いいね!」をいただき、これは決勝リーグでも試合ごとにBrunoを上げていって日本代表を応援しようと誓ったのでした。そして決勝リーグのクロアチア戦。PK戦で敗退という残念な結果に。辛く赤目で涙のしずくを付けたBrunoですが決して後ろを振り向くことなく前進するよう笑みを浮かべているように見えるよう口元をアップデート。その効果もあり、さらに多くの方々から「いいね!」をいただき、インプレッション数も初の4桁を数えることに。ここから事象ネタはマーケティング的に考えても受けが良いことがわかりました。

もう一つ試したかったのは「時節ネタ」。年末年始の時期、イベントが続くこともあり、一体はクリスマスを意識して雪が舞う中、赤いタータンチェックを装いプレゼント?をハグしたBruno。もう一体は鏡餅に化けたうさぎをハグし、和文様を施したお正月Brunoを作成し、これらもInstagramに投稿したところ、どちらも好評。特にお正月Brunoのインプレッションは2000件近い数字でした。

左がクリスマス(#011)、右がお正月ヴァージョン(#012)のBruno。



One Bruno One Story をコンセプトに

この3体のBrunoのデザインを基に、再販売するため改めてコンセプトを探りました。至ったのは「One Bruno One Plot」。闇雲に思いつきでデザインするのではなく、一体のBrunoに対して一つのストーリーを作ること。そのため、まず最初に再販売するBrunoは3体と決め、それら3つのストーリーを考え始めました。

(次回「First Plot of BearHugBruno™ NFT」につづく)

OpenSea_ opensea.io/ja/collection/bearhugbrunocollection

#NFT #NFTクリエイター #NFTアーティスト #BearHugBruno



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