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天狗NGの新人


昨日、とある職場に、突然
天狗のお面をつけ、高足駄を履いた
猿田彦神が、麦こがしを撒き散らしに
来たらしい。

新人さんは赤ちゃんの頃からなぜか天狗が
大の苦手で、天狗のお面やキーホルダーなど
がある家ではギャン泣きだったため、急いで
すべての天狗を見えない場所に隠さなければ
ならなかったほどだという。

突然現れた天狗面の猿田彦神にも絶句。

何も知らない職場の先輩方に
「ほら、天狗に会っておいで(ニコっ)」
と促されたのに
「私、天狗NGなので」
と、全力で拒否したとか。

天狗は苦手だが下駄好きな新人の注目した
ポイントは、やっぱり下駄で
「あの天狗、1本下駄履いてたけど、
 一人で歩けないんですね。
 下駄で歩くの、下手くそすぎて残念過ぎます」
と。
(天狗の後ろには補助の人がいて、腰付近を
支えていたらしい)

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熱海の「こがしまつり」は、
毎年7月15日〜7月16日に行われる
来宮神社例大祭のこと。

『昔、熱海湾で漁師の網に木の根がかかる
ことが三度あり、よく見ると神像のよう
だったので、松の下に祀って、持っていた
「麦こがし」を供えた夜、夢に五十猛命
(いたけるのみこと)が現れ、潮騒が耳障り
であるとのご神託があり、今の来宮神社の地に
遷祀したのがはじまり。』

『熱海こがし祭り』
来宮神社から木の根を拾った大浜海岸まで
神輿の渡御があり、道中、天狗面に高足駄を
履き猿田彦神に扮した者が、麦こがしを
撒き散らすので『こがし祭』と呼ばれている。

『麦こがし』
オオムギをあぶってから挽いた粉=はったい粉

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