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文章を書く事と英会話の意外な共通点

先週読んだ古賀史健氏の「20歳の自分に受けさせたい文章講義」をもう一度手に取ってみました。というのも、私の文章を書くスピードが一向に改善する気配がなかっただからです。

昨日書いた映画の感想は、半日費やしてなんとか書き終えました。文章をスピーティーに書くために、まだまだこの本から吸収できる事があるのでは、と期待しながら本を読み返してみました。

早速ページをめくってみると、次の一文が目に止まりました。

「文章を書こうとしてはいけない。」

なんと!いったいどういう事でしょうか?

文章を書くのが苦手な人は、書こうとしているから書けないのであって、「書く」という意識を捨て去ることがポイントのようです。じゃあ「書く」ってどういう事なんでしょうかね。

「書く」とは、「頭の中のぐるぐるを翻訳する作業」との事です。

たしかに私は、今まで文章を書こうとしていました。書こうとして何も内容が浮かんでこず、焦りを感じながらも時間がどんどん経過していきました。書く手が止まっていたのは、何もないところから文章を作り出そうとしていたからなのかもしれません。

書くことを「頭の中のぐるぐるを翻訳する作業」として捉えると、文章のネタは既に頭の中に存在していることになります。ゼロから文章を作り出すのではなく、頭の中に存在するネタをそのまま取り出してやればいいのだと理解しました。

そして、「頭の中のぐるぐる」は文章になっていないので、それを取り出すときに翻訳という作業が必要になるのです。

私は、文章を書くのは英語を話すことに似ていると思いました。英語を話すことに苦手意識を持っている人は多いと思います。けれども、私が周りの人をみて思うのは、英会話に必要な英語の知識は、みんな既に学校教育で学んで持っているということです。

英語が苦手に感じるのは、うまく流暢に話そうとするからです。既に知識はあるのだから、知っている単語を駆使して恐れずに話してみると、意外と相手に通じることがわかると思います。

文章を書くという事も、自分が既に持っている「頭の中のぐるぐる」を、恐れずに伝えることなんだと思いました。文章のネタは既に私たちの頭の中にあって、あとは自分なりに、自分の言葉を使って、それを取り出してやるだけ。

そう考えると書く事の苦手意識もなくなりそうです。そして、やってみれば意外と簡単に、相手に伝わる文章が書けるようになるのかもしれません。


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