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Webデザインを独学で学ぶか、スクールに通うか?

こんにちは。tomoです。

今日はわたしがWebデザイナーに転職するにあたり、独学を選ばずスクールに通うことを決めた理由と、実際に通ってみた感想、メリットやデメリットについてお話しようと思います。

ちなみにわたしが通っていたスクールは、TECH CAMPです。今何かと話題になっていますが、もし受講を迷われている方がいらっしゃれば、参考の一つにしていただければ幸いです。

なぜ独学にしなかったのか

まず独学を選ばずスクールに通うことを選んだ理由ですが、それには当時のわたしが置かれていた状況が大きく関係しています。
Webデザイナーに転職しようと思った2020年3月、わたしの経歴と状況は、下記のようになっていました。

・販売職、営業職、スタイリストの経験がある
・Webに関する知識ゼロ
・当時勤めていた会社をすぐにでも退職したいと思っていた
・実家に住んでいて貯金が溜まっていた
・もうすぐ30歳


Webに関する知識も、当時勤めていた会社を続けようという意思もゼロでしたが、お金だけはある。言ってしまえばそんな感じでした。仕事をすぐに辞めてもある程度は(貯金で)やっていけそうだと思いましたが、年齢的にのんびりはしていられない。

できるだけ早くスキルを身につけて、無職の期間を短くして転職したい!

これが当時のわたしの目標でした。
そう考えると、独学では時間がかかりそうだし、何から何までやればいいのか分からないのに対し、スクールなら(お金はかかりますが)決まった期間で必要なスキルを身につけられると考え、スクールに通うことを決意しました。

また上記以外にスクールに通おうと決めた理由として、大金をかけて学習することで「やっぱりできないから辞めよう」などの退路を断つ目的がありました。お金の力って大きいですよね…


スクールを選んだ基準


そうと決まればスクール探しです。
わたしの場合、以下の5つをスクール選びのポイントにしていました。

・オフラインで学べる
・自宅から近い
・短期間で学べる
・転職保証がある
・転職実績が高い


改めて、わたしの目標は短期間でスキルを身につけ転職することでしたので、その点をクリアできるスクールを探しました。

また当時は実家暮らしだったこともあり、集中して何かを学べる環境が整っていませんでした。「仕事を辞めて取り掛かるなら、徹底的に集中できる環境でやりたい」という思いもあったことから、実際に足を運んで教室で学べるスクールがいいと考え、オンラインのみのスクールは選択肢に入れませんでした。

そして最終的には、渋谷駅に教室を構えるTECH CAMPの【デザイナー転職・短期集中コース】を受講することに。
決め手になったのは、万が一転職できなかった場合の【全額返金保証】でしたが、これが思わぬ落とし穴であったことは後にお話しします…。


TECH CAMPのカリキュラム内容とサービスについて


わたしが受講していた【短期集中コース】は、平日の10時〜22時(20時以降と土日は任意)をフルに使い、オンラインのカリキュラムを利用し3ヶ月でWebデザイナーの知識と技術を身につけ転職するものでした。

カリキュラム内容とサービス環境は下記の通りです。

【カリキュラム】
・バナー制作(3サイズ)
・ロゴ制作
・サイト制作(デザイン・コーディング※レスポンシブ有り)
・最終課題のサイト制作(ヒアリング・デザイン・コーディング※同上)

【サービス】
・平日10時〜22時メンターへの質問可能
・土日10時〜22時メンターへの質問可能
・週2回の教室利用可能(※コロナのため週5回が2回に変更されました)
・専属のライフコーチ配属(同じ受講期全員を担当)
・専属のキャリアアドバイザー配属(担当人数不明)
・キャリアアドバイザーからの求人紹介
・転職保証(全額返金保証)

【使用ツール】
・figma
・Photoshop
・Illustrator
・Slack
・HTML / CSS
・jQuery
・javascript
・VSCode


まず大きな誤算だったのが、教室利用でした。
コロナウイルスの流行により、当初週5回利用可能だった教室が、週2回に変更されてしまったんです。せっかくオフラインで学べるスクールを選んだのに…悲しい…

逆に嬉しい誤算だったのが、同期の存在でした。
当時はオンラインのカリキュラムを個人で進めていくだけだと思っていたのですが、実際には同じタイミングで受講したメンバーが同期として一括りにされ、同じスケジュールでカリキュラムを進めていくシステムでした。良い歳して同期も何も…と思いましたが、不安や悩みをそれとなく言い合える存在がいることは、カリキュラムを進める上で大きな支えになりました。

そんなこんなで当初からの変更点はあったものの、同期やお付き合いしている彼に助けられながら、大きな問題もなくスケジュール通りにカリキュラムをこなすことができました。


実際に受講してみた感想


ここがみなさんが一番知りたいことかと思いますので、丁寧にお話ししていきますね。まずはTECH CAMPに通ってよかったと思うポイントを、わかりやすく3つに絞ってお伝えします。

【TECH CAMPのメリット】
1. 自走する力が身についた
2. ポートフォリオを作ることができた
3. 面接対策を入念に行うことができた


1. 自走する力が身についた
スクールに通い始めて戸惑ったことがありました。それは【メンターが答えを教えてくれない】というところです。
こういう言い方をすると語弊があるかもしれませんが、TECH CAMPでは【まず自分の力で解決する努力をするように促す】姿勢があったように思います。

そもそもメンターへの質問にはテンプレがあり、【何を・どうしようとして・実際にはどうなっているか・他に試したことはあるか】などの項目を埋めるようにアナウンスされていました。これを埋めようと思うと、自然と自分でも解決方法をいくつか試す必要がありますよね。

実際にメンターの方にも、「自走する力を身につけてほしい」とお話しいただいたこともありました。スクール通い始めの当初は【教えてもらう】気満々でいたわたしですが、実際に現場に出て働くことを想定すると、【自分で調べ、解決できるようにする力を身につけることが重要だ】と言うことを知らされました。

教えて教えてー!のスタンスでいた自分が、少し恥ずかしくなりましたね。

とはいえスクールですし、スケジュールもあるのでわからないことがあれば丁寧に教えていただけます。「自分でも色々試してみよう」と思うかどうかは、本人次第といったところでしょうか。


2. ポートフォリオを作ることができた

これはもはやカリキュラムの副産物ですね。とはいえ、カリキュラムと並行してポートフォリオまで短期間で完成させることができたのは、個人的にはありがたかったなと思います。

また特に面接で褒められることが多かったのですが、TECH CAMPのポートフォリオは「デザインに到るまでの過程がよく考えられている」ことがわかるポートフォリオに仕上がっています。
カリキュラムでもその過程を丁寧にこなしていくので、それぞれの記録をしっかりと残すことで、面接官に好印象を与えることができたのではないかと思います。


3. 面接対策を入念に行うことができた

TECH CAMPのサービスで挙げたように、受講生には転職活動を始めるタイミングでキャリアアドバイザーがつきます。

わたしの場合、企業に対する志望動機が表面的なものになりがちだったので、面接前に必ず添削してもらっていました。Googleのスプレッドシートを使用し企業の分析も細かく行うよう指示があるため、それに従うだけでも企業を理解し自信を持って面接に臨むことが出来ました。

面接対策以外にも、就職活動や企業選びにおける悩みなども相談していたため、一人で悩まずに済んだのも大きな心の支えになっていました。


次はTECH CAMPに通っていて感じた、イマイチだなと思うポイントを3つ。

【TECH CAMPのデメリット】
1. カリキュラム外には対応してもらえない
2. 紹介する求人数が少ない
3. ポートフォリオがみんな似通ってしまう


1. カリキュラム外には対応してもらえない
特にサイト制作をしていた時に感じたことですが、TECH CAMPではカリキュラムに掲載されていない実装に対する質問には、はっきりとした回答をしてくれません。

例えば個人で色々調べているうちに、カリキュラムではやったことがないけど、実装してみたいモーションが出てきたとします。もちろんまずは自分でコーディングしますが、うまくいかないこともありますよね。そんな時にメンターに質問しようと連絡をしてみても、大抵「カリキュラム外のため回答できかねます」などと返信をもらうことになってしまうんです。

なので新しい試みを実行しようと思っても、なかなかできない方が多くいらっしゃいます。その点でいうと、「完全オリジナルで自分のやりたいようにサイトを作れるようになりたい」という方には(特に短期コースは3ヶ月しかないので)向いていないスクールなのではないかなと思います。

ただメンターによっては解決につながるヒントをくださる方もいらっしゃるので、あとは自分の力でどうにかすれば実装することも可能です。あくまでTECH CAMPは、転職に必要な最低限のスキルを身につけることができる場であり、自由に制作したければ自力でやるしかない。この認識を持っておくといいかもしれません。


2. 紹介する求人数が少ない
いざ転職活動が始まると、キャリアアドバイザーから求人を紹介してもらえるようになります。ただこの求人数がかなり少ないんです。

コロナにより状況が悪かったというのもあるかもしれませんが、一度に紹介してもらえる求人の数は平均3〜4社で、タイミングは2〜3週に一回程度でした。ですので、一般的な転職活動で利用する総合サイト(マイナビやリクナビなど)への登録・応募は必要になってきます。

「TECH CAMP経由で条件のいいところを紹介してもらえるかも…」なんて淡い期待は全くできませんのでご注意を!ただキャリアアドバイザーとは長い付き合いになりますので、しっかりと自分の希望する条件面をすり合わせできていれば、マッチ度の高い企業をしっかり選んで提案してもらえます。


3. ポートフォリオがみんな似通ってしまう
先ほどメリットのところで面接時にポートフォリオを褒めてもらったというお話をしましたが、必ずしもいいことばかりではありません。

なぜならTECH CAMPでは、受講生みんなが同じテンプレでポートフォリオを制作していくからです。なので面接の時にポートフォリオを見ただけで「TECH CAMPさんでしょ?」と言われることもありました。いい意味なのか悪い意味なのかはわかりませんが…

ただ結果としてTECH CAMPの受講生さんとして一括りに見られてしまうので、その他大勢という印象がどうしても抜けなくなってしまいます。そのため同じテンプレのポートフォリオでも、そのままただ作るのではなく、自分なりの工夫を盛り込む必要があるかと思いますので(これはスクールに限らずポートフォリオを作るなら必要な意識だとは思いますが)、その点ご承知おきください。


全額返金保障について


最後にTECH CAMPが行なっている全額返金保証についてお話しします。冒頭近くで「落とし穴だった」とお伝えしましたが、当初わたしはこの全額返金保証について【転職できなければ】実行されるものだと解釈していました。

ただ正確には【1社も内定がもらえなければ】実行されるものだったのです。つまり1社でも内定が出れば、結果的にその企業に転職しなかったとしても全額返金保証の対象にはならなくなるのです。

わたしがこの事実を正確に知ったのは、内定をもらったものの訳あって転職活動を続けようと、キャリアアドバイザーに相談した時でした。納得いく転職がしたいけど、もし今後内定が出なくてもお金は返ってこない…そう思うと内定を受諾すべきか、非常に心が揺らぎました。
結果的に無事別の企業に内定をいただきましたが、このことについてはもっと事前に、はっきりと説明をしてもらいたかったと思っています。


最後に


長くなりましたが、以上がわたしがスクールに通おうと思った理由と、実際に通ってみての感想でした。ここでお話ししたことはあくまでわたし個人の感想ですので、独学にするかスクールに通うか、またスクール選びの参考程度に考えてもらうといいかなと思います。

またWebデザインを学ぶ方法として、独学とスクールのどちらがいいかは一概には言えないと思っています。人それぞれ、状況や環境は違うのでね。

ただ自分の目的や目標に一番フィットした方法は何か、それをしっかり考えられていれば、あとは自分のやり方を信じて最後までやり抜くのが大切かと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!



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