📒 デザイン４原則から考える情報設計〜近接編〜

2021年8月4日 17:03

こんにちは！プロダクトデザイナーのTOMOです。久しぶりに記事を書こうと思って、前の配信した記事をみてみたら、もう一年以上立っていました💏

時間の進みは早いですね。そんな間に、とてもお世話になっていたSansanを辞めて独立しました。最初は不安だったというのが本音でしたが、なんとか最近回ってきたなと思う今日この頃です。

自分が受ける案件の基本はSaaS系の案件が多く、情報設計から入らさせていただき、プロダクトデザインやワークショップを進めているのですが、今回はプロジェクトを進めるにあたって、とても意識する「情報」についての考え方を記録していきたいと思います。

今回は第一弾「デザイン４原則から考える情報設計〜近接編〜」です。

４原則というと、基本は「表層設計」の時に用いられると、思われがちですが、自分は「要件設計」や「構造設計」そして「骨格設計」の時にも使います。

デザイン４原則と言われると、「デザイナーだけのもの」と思われがちですが、この考え方はデザイナーだけでなく、社会人全員に伝えたいそんな考え方です。その中でも今回は、「近接」に特化して説明をしていきます。

参考文献

近接 Proximity

「互いに近いという特質」とある通り、関連性のあるもの・意味合いの近いものを距離で表現したというのが「近接」だと捉えています。

なのでUIデザインの時には、関連性の高い情報は近い場所に置いてあげる、リスト化して表示するなど、様々な場所で用いている考え方なので、UIデザインや表層デザインの時にとても使っています。

ただこの考え方はワークショップの時にも大変使える思想です。

例えば、アイデア出しの時です。様々なアイデアがワークショップでは生まれてきます。集まったチームによっては、100、200と多くのアイデアが生まれます。そこから「これはキタ！！！」みたいなアイデアが見つかればいいんですが、「あんなこといいな、できたらいいな、あんな夢、こんな夢」とドラえもん状態になってしまうことも多々あるのではないでしょうか。

【ドラえもん状態】
たくさんの選択肢から物事を選べずに、有象無象してしまう様子
（tomopedia 参照）

そのような状態では、次に進むことはできません。鶴の一声で、偉い人が決めてしまうこともあるのではないでしょうか。（それでは納得できない！）

その時に使えるのが、なにを隠そう近接です。ワークショップの時によくする方法としては、下記のような流れで使用しています。

1. [個人ワーク] アイデア出しをする
2. [全体ワーク] 自分が出したアイデアを発表する
3. [全体ワーク] みんなが出したアイデアをグルーピング（まとめて）してみる。その時にまとまったグループには名前をつけてあげる
4. [個人ワーク]まとまった内容をみた上で、自分がいいと思った、面白そうだと思ったものにシールを貼る（1人3~5枚ぐらい）

ここの3番「[全体ワーク] みんなが出したアイデアをグルーピング（まとめて）してみる。」において近接はとても使えます。ただグルーピングするのではなく、グループのまとまり、グループの階層構造、グループとグループの関連性などを表現することができます。

またステークホルダーマップの時も同じです。近ければ近いほど、関連性の強い人物、遠ければ遠いほど関連性が弱いなど、様々な解釈・情報を相手に伝えることができます。

参考：オンボーディングと向き合う秋2020

以前参加したワークショップでは、その繋がり・関連性をレゴで繋げたり、紐で繋げて表現することもありました。

目に見えるデザインやものの時はわかりやすいのですが、目に見えないものをデザインする時には人と人との解釈を揃えることがとても大変です。AさんはAと捉えていて、BさんはA'と捉えているといった微妙な誤差がどんどん認識ズレを起こして、気づいた頃には全然違う！となってしまうこともあります。

近接という考え方を用いれば、目に見えないものの関連性や構造を可視化することができるのではないでしょうか。

まとめ

今回は近接に対して自分が持っている考え方、捉え方を書いてみました。

近接の捉え方を、見せ方として要素を配置して関連性を伝えるだけと捉えるのではなく、目に見えない情報の関連度・繋がり・関係性を可視化して整理することで、より円滑なコミュニケーションができる思想と捉えてみるのもいかがでしょうか。

次回は「整列」について書いてみたいと思います。

（なんとなくまとまってない気がするけど、執筆を続けてクオリティを上げていこう。💪）

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