父のこと、1

20歳で家を出ているが、実家はすぐ近く
父と母は二人で仲良く暮らしている
私には兄弟妹いるが、みんな家を出て暮らしてる
実家との関係はとても良好で、呼ばれれば会いに行き、月に何度か一緒に夕飯を囲んだりしている

入院も点滴もしたことのない父
スポーツをしていて元気いっぱいな父
好きな食べ物はラーメンと豚カツな元気すぎる父

6/3、胃の調子が悪いと近くの内科へ行く
血液検査をして胃カメラの予約を取ってきたと聞く

6/5、病院の医院長から家に電話があり、すぐ来て欲しいと言われる
夕方、まず父と母だけで向かう
血液検査の結果を渡される
数値が300倍になっているところがある、大きな病院を予約した、すぐ行って欲しいと言われる
その日のうちに近くの救急対応の大きな総合病院へ
すぐに全身検査を行う
血液検査をしてCTを取ったりしたらしい

ここで私に連絡が来る
病院で事務をしていたことがあり、病院の対応や血液検査の結果を見て
『内臓の癌だな、かなり進んでるな』と思った

ここからはしばらく忙しくて病院、検査を繰り返す
CTも骨盤まで広範囲のもっと詳しいものをと言われ2度撮る
このあたりから、かなり転移してるのかなと思う

胃カメラもした
胃カメラはもちろん父一人で検査室へ行くため、予約の話をされた父がよく分からなかったと出てきたので、看護師さんに予約について聞きたいと言うと、「まだ先生がいますから中にどうぞ」と呼ばれる…嫌な予感がした

ドクターと看護師さんに椅子に座るように言われ、父の内視鏡の画面の説明が始まった
「いわゆる悪い物があります
大腸検査をする前日に食べるような消化の良いものを食べて下さい
病状など詳しくは全てのデータが揃ってから外科の先生から改めて説明があるので、予約を確認して下さい
とにかく消化の良いものを無理せず食べて下さい」
明確に断言されたわけではなかったけど、診断結果ってこんなに簡単に聞くんだなぁと思った
部屋を出て母にもなんとも言えず、予約の確認をしてこの日は帰った

帰宅して『胃癌』『ステージ』『画像』『余命』などを検索した

2024年6月の上旬の出来事

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