家の塀が壊れたら眠れないタンザニア
マンボ!
タンザニア在住ライターのほりとも(@tmk_255)です。
タンザニアの家には必ず立派な塀が立っています。さらに、塀の上にはのぼって侵入できないように鋭いワイヤーがはりめぐらされていたり、24時間体制の警備員が目を光らせていたりします。
安全な日本に住み慣れた私がタンザニアに来た当初は、「ちょっと警戒しすぎじゃない?」「塀があるなら、警備員いらないのでは?」などと甘く考えていました。
でも、やっぱり身の安全のためにはタンザニアでは塀が必要なんだ、ということを最近ひしひしと感じます。今日は、日本ではなかなかない「家の塀が絶対に必要なワケ」をご紹介。これを読んで、普段あたりまえに感じているあなたの安全な生活を違う視点で見ることができるかもしれません。
塀が倒ると眠れない親たち
ある日、タンザニア人の友達とカフェでおしゃべりをしていました。彼女がものすごくあくびをして、疲れているようなので、聞いてみたところ。
「連日の大雨で、家の塀が一部壊れてしまったの。だから、昨晩、夫と2人で交代で、見張りをしていたの。1時間に1回は、外にも出て行って、変な人が敷地に入ってこないかチェックしたわ。泥棒が家に押し入ってこないかドキドキしながら、朝までがんばったわ」
ええ! 塀が壊れたからって、自分たちで見張りをしていたの?タンザニアってそんなに危ないの?最初は冗談かと思いましたが、これ、本当の話。
彼女たちは、毎晩見張りをしていられないので、急いで、警備員を探しているそうで、3日目にやっと見つかり、寝ずの見張りをしなくてよくなったそうです。
朝起きたら、貴重品がない
外国人が住む家やアパートには、だいたい立派な塀に加えて、24時間体制の警備員が常駐しています。ところが、そんな状況でも、びっくりすることが時々置きます。
ある外国人の友達の家では、朝起きたら、家の貴重品、テレビ、電話、ジュエリー類がすべて盗まれていたそうです。寝ている間に泥棒が侵入し、盗んでいったようです。警備員は寝ていたのか、またはわいろをもらって侵入をさせてしまったのか。
日中に、修理に来た作業員が、室内を物色した後、夜に泥棒をしに入ってきたようです。こういう話を身近に聞くと、塀があっても、警備員がいても、100%安全ではないことを実感し、心が引き締まります。
だからマサイ族が大活躍
こういう環境なので、警備員の需要が高いのです。そして、タンザニアでは警備員と言えばマサイ族!マサイ族は強く、信頼できるとして、多くの家やビジネスが警備員としてマサイ族を雇っています。
タンザニアに移住した当初、マサイ族とはテレビで見るように、今でも村でライオン狩りをしている民族だと思っていた私は、都会であちこちで目にするマサイ族の姿を見て、たいそう驚きました。
冒頭に出てきた家の塀が壊れた私の友達も「マサイの警備員を雇うのは値段が高いけれど、一番安心!」として、すぐにマサイ族の警備員を雇っていました。
まとめ
うちにも立派な塀と警備員さんがいて、安全な生活ができています。警備員さんのいる生活なんて、タンザニアを離れたらできないと思うし、いつも安全で生活できるようにしてくれている警備員さん(たまに昼寝しているけれど…)には感謝しかありません。
そして、ここでの生活は、「安全」が比較的当たり前に手に入る日本の環境をあらためてありがたいと実感させるものでもあります。
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