タンザニアでサファリに行ってみた
タンザニア在住のほりともです。
タンザニアに移住してもうすぐ1年。道を歩いているとヤギの群れに出会ったり、庭にリクガメがいたり、動物が身近に感じられる生活を送っています。
その中でも、私がイメージしていた「動物の王国」アフリカを体験するには、やはり「サファリ観光」が一番です。
先日は、3回目となるサファリ観光に行ってきました。自然の中で動物が自由にのびのびと生きている姿を見ると、日々の忙しい生活で感じる余裕のない感情がたくさん湧き上がってきて、とてもリフレッシュします。
私が感じたワクワク感や感動、ぜひあなたにも味わっていただきたいです。それでは、これから、サファリにお連れします~。
町から車で行けるサファリ
私の住む町ダルエスサラーム(首都ではないが、首都のような機能をもつ経済の中心地。タンザニアのニューヨークと私は呼んでいる)から車で5時間も行くとサファリ観光ができます。
「5時間も?!」というイメージかもしれませんが、5時間運転したら、もうあの映画やテレビで見るような本物の「野生の王国」が目の前に広がると思うと、近いのではないかと個人的には感じます。
今回は「ミクミ国立公園」にやってきました。タンザニアにある16の国立公園の中で4番目に大きく、サイ以外の多くの動物が見られると人気です。
さらに、セレンゲティ国立公園ほど有名ではなく、どちらかというと、在住者が気軽に来れるサファリのため、混雑しているといったこともありません。
ホテルへの移動中にもう……
まず目指すは、宿泊先のロッジです。舗装された道を走りならが、もうすぐ到着かなと思ったところで、遠くにキリンの像のようなものが立っているのが見えます。
近づいていくと、なんと像ではなく、本物のキリンでした
まさか、サファリ観光が始まる前に、キリンに会えるとは思っておらず、子供だけでなく私も大興奮です。
キリンとの感動的な対面を果たした後も、遠くにインパラやシマウマを発見し、明日のサファリへの期待度がますます高まります。
スタートからアフリカ的な体験
いよいよ、サファリ観光の当日。
ロッジに朝7時半に集合で、ドライバーとガイドが私たちを迎えに来てくれます。
ロッジから20分くらい走ったところに、ミクミ国立公園の入場ゲートがあります。
なぜか、長いジープの列があり、聞いたところ、インターネットがダウンして、入場のチケットチェックができない状態とのこと。ここで40分ほど待たされます。
これもアフリカらしい体験だと思い、遠くに見えるインパラを見たり、お土産物屋さんで時間をつぶします。(1年前の私だったら、イライラしていましたが、アフリカ的な体験に慣れてきたのでしょうか。)
ガイドがすごい
やっとインターネットが復活して、いよいよサファリに出発!
昨日すでに見たキリンの群れにさっそく出会います。この後も、キリンは公園のあちこちにいますが、何度見ても飽きません。そして、あのゆったりとした優雅な動きや愛嬌のある顔は、大人の私も童心に帰ります。
ミクミ公園は、うっそうとした茂みや森などがなくて、広大な草原を広ーく見渡せるます。そのため、遠くに見えるあれは、ゾウ?ライオン?はたまたヒョウ?とわくわくしながらちょっとずつ近づいて、動物の正体がわかる、という楽しみ方もできます。
さらに、何かを見つけたガイドが突然車を停めて、車をゆっくりバックしていく瞬間が、スリル満点。私たち観光客が見つけられなかった「何か」をガイドが見つけてくれたという意味で「今度は何に会えるのかしら?」とわくわくします。
こうやって、ガイドがナイルワニ(クロコダイル)やジャッカルなどを見つけてくれます。
3メートル近い巨大なナイルワニは、近くで草を食べているインパラをまさに狙っているところで、草に隠れて大きな口をあけながら、その瞬間を待っているところでした。
微動だにせず、草の色に溶け込んで全く目立たないこのワニを一目で見つけたガイドの目は、さすがプロだと感心せざる負えません。
また、ある時は、突然車をとめて「この足跡を見て」と、地面に残った大きな足跡を指します。「これは、ヒョウの足跡だ。昨日、ここを通ったようだ」と教えてくれます。
この日、ヒョウには会えませんでしたが、ここを歩いていたヒョウの姿を想像しました。
ライオンがいるのかっ!?
サファリに来たら、一番みたいのはやっぱり人気ナンバーワンのライオンです。ガイドさんに「ライオンを見られる確率は五分五分だ」と言われ、ますます見たくなります。
そんなところ、ジープが5-6台集まっているところに遭遇しました。こういう時はだいたいライオンがいたというサインのようです。
近づいていくと、「あそこの木の下にライオンがいそうなのだが、よく見えず、確信が持てない」とのことで、ジープたちは退散していきます。
私のガイドさんは、ジープのボンネットに乗って、ライオンを確認しようと試みますが、やはりよく見えません。と、その瞬間、ライオンらしき耳と、しっぽの尾っぽらしきものが見えました。
ガイドとドライバーは10秒ほどスワヒリ語で相談をしていましたが、突然ジープを動かし、なんと、そのライオンがいるかもしれないあたりまで、ジープを動かし始めました。
先ほどまでいたジープの大群が近づかなかったエリアに行って大丈夫なの?と不安に思っていたところ、オスのライオン2頭が、横になっている姿が目の前にドーンと現われました。
やっぱりいたのね、ここに! しかも、2メートルもないくらい近いのです。食事の直後なのか、おなかは少し膨れて、2匹とも一瞬こちらに目をやったけれど、また横になってリラックスした様子。
あとから、ガイドに聞いたところ、一番心配だったのは、昨日の雨でぬかるんでいる状態のところ、ライオンに近づいて、ぬかるみにはまらないかどうか、というところを心配していたそう。
インディジョーンズさながら
公園を移動していると、昨日の大雨の影響で、あちこちで大きな水たまりというか、小さな川ができあがっており、その上をジープが勢いをつけて走っていくので、窓を閉めていないと泥水がかかる、という状態。
ディズニーの「インディ・ジョーンズ」のアトラクションがあるが、本物の「インディー・ジョーンズ」さながらの体験である。
しめくくりにふさわしい出会い
ゾウは、草原のとぉーーーーくにたくさんいるぞ、というのは見ることができましたが、近くにはおらず、残念だなーと思って、そろそろあきらめて帰ろうかとしていました。
そんな時、また遠くにゾウの家族を発見。こちらに来てくれないかなーと念じながら、ジープを停めて待つこと15分。
なんと、ゾウの親子がこちらに向かってのっそりのっそり近づいてくるではありませんか。
結局、ジープから触れるのではというくらいの至近距離でゾウの一家を見ることができました。
まとめ
目の前に広く広がる草原で、こうやって動物たちの姿を見ると、なんだか幸せな気分になります。
私たちには、こんな大自然、広い空があって、動物が豊かな自然の中で幸せに生きている、私も幸せに生きていける、となぜだか勇気と自信にみなぎります。これが大自然のパワーでしょうか。
この体験を日本にいるあなたとも共有したいと思い、サファリから戻ってきてすぐに書き留めてみました。
少しでも、サファリの感動があなたと共有できたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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