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自分の英語、十分イケてるから

英語で電話やウェブ会議をしている時聞、相手の言っていることが聞き取れないことがある。
そんな時、めちゃ焦る。正確に言うと、20年前の私がそうだった。

相手の言っていることが聞き取れない、それは全て自分のせいだと思っていた。
全て自分のリスニング能力が低いせいだと思っていた。

よくよく考えると、日本語でも相手の言っていることが聞き取れないことがある。
そんなときどうするだろうか。

おそらく普通に聞き返すだろう。
「今なんて言った?」と言う感じで。

では英語ではどうだろうか。
相手が何を言っているか聞き取れなかった時、聞き返せるだろうか。

"I'm sorry."
"Pardon?"

そんなフレーズ、学校で学んだことだろう。
でも使うにはちょっと勇気がいるのかな。英語の場合。

なんで英語では聞き返すことができないんだろう。
それはきっと自分の英語力に自信がないからか。

じゃあその自信とやらをつければいいのか。

自信をつけるには海外留学が手っ取り早い。
海外語学留学って語学を学ぶためにするものではない。自信をつけるために行く。それが海外留学の目的だ。

でもみんながみんな海外留学できるわけでもない。
まあ今の時代、本気になればそこそこのお金は自分で貯められるし海外留学はそれほどハードルの高いものではなくなってきたが。


どこのグローバル企業でも、世界を少なくとも3つのRegionに分けて業務を行っている。(1)アジアパシフィック、(2)ヨーロッパ・アフリカ、(3)アメリカ・カナダ・南米、といった具合に。
そして日本はアジアパシフィックのRegionに入る。これはどこの会社でも同じだ。

日本が属するアジアパシフィックで英語を母国語とする国はオーストラリアぐらいだ。あとは公用語として英語を使っているところもあるが、規模的にはおまけみたいなもの。
何が言いたいかというと、会社のミーティングって大抵このエリア単位で行われるので、日本が属するアジアパシフィックRegionでは、ほぼ全員が英語は第二外国語だ。

つまり、みんな同じラインに立っている。だから、自分の英語に自信を持って飛び込んじゃえばいいだけだ。

相手の言っていることが聞き取れなかったのは相手の発音がクリアじゃなかったからだ。そう思うようになれないだろうか。クリアじゃなかったことがダメなんじゃない。クリアじゃないから聞き返せばいいだけだ。そして同じアジア人同士、同じ第二外国語同士だ。尻込みする必要は全くない。

英語なんて各国独特のアクセントがあるのが普通だ。日本人は日本人なりのアクセントがある。だからなんだ。そんなこと全く恥ずかしいことではない。恥ずかしい事は引き返せないことだ。わからないままにすることだ。

私の場合、「なぜ私の言っていることが聞き取れないのか?」「何を話しているんだこの人は?」など、ある時を境に自分中心で考え始めた。図太くなった。

ではでは、アメリカ人たちの中に1人だけ日本人が入る会議の場合はどうだろう。
この状況だと、なかなか聞き返すことができないかもしれない。ただ相手も英語を母国語としていない人たちと会議をしていることを知っているわけで、だから彼らは相手が自分たちの言葉を100%聞き取れるとはそもそも思っていない。だからだから、疑問があればどんどん聞くべきだ。特に現地に住んでいる人たちの間でしか通用しないジョークに合いの手を入れた場合、逆に変だ。そんなやばいやつになるな。わからなければ黙っていればいい。それか質問するか。愛想笑いだけはするな。

そして悔しかったらどんどん勉強しろ。どんどん自分の英語力を磨いてみろ。そしてまた挑めば良い。チャンスは何度でもある。英語力の高い低いでその人の仕事力を測るなんて事はないから安心しろ。もしそんな馬鹿げた職場があったら即刻やめるべきだ。(私の経験上、少なくとも英語力の低さの生で、英語ネイティブにバカにされた同僚は見たことがない。逆に日本人は日本人同士、他の日本人の英語力の低さをバカにする事があるが、あれはクズだ。)

ゆっくりでもいい、日本人英語でもいい、ゆっくり丁寧に、論理建てて説明できる日本人英語であればそれで良い。一番大事なのは話の中身だ。

日本人はやたらと発音にこだわる。ジャパニーズイングリッシュはダメとか色々いう奴がいる。発音は聴きやすいに越したことはない。が、しかし、そんなものは会話する上ではプラスアルファでしかない。問題は話の中身であり、聞き返す能力であり、正しく正確に相手の言っていることを理解する能力である。

自分の英語力を過小評価するな。君は英語が話せる。だからそのポジションについている。少なくともその英語力でOKとされてそのポジションを任されている。だから引け目を感じる必要など全くない。どんどん飛び込んで行け。そしてどんどん会社を使って自分の英語力を磨いていけ。

自分が思う以上に自分の英語、イケている、そう思え。

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