見出し画像

手越くんの退所会見を見て


手越くんの事務所退所会見をYouTubeで見た。
ライブで100万人ぐらいが観てた。

まず、大勢の人の前で話ができることがスゴイと思った。
もちろんアイドルだから、そんなことには慣れてるだろう。だけど、このような記者会見の場で、全国から注目されて、一言一言に対して揚げ足を取る輩もいて、そんな中で堂々と話していた姿はさすがスターだと思った。

彼にどんな夢があろうが、やめた理由が何だろうが、そんなのはどうでもいい。
私的に引っかかったのが、「所属」しているものの「不自由度」だ。

一般社会でも、サラリーマンは基本的に副業ができない。
最近では副業ができる会社も増えてきたが、でもでもまだ少ない。

そのような「縛り」があると、どうしてもストレスが溜まる。
やりたいことができない状態のまま時間だけが過ぎていく。

では、「会社やめればいいじゃないか?」という話になる。
しかし、現実は難しい。生活もあるし、そんなに簡単に次も明確に決まっていない状態で会社というものは辞められるものではない。

手越くんの所属していたジャニーズ事務所では、SNSの使用が禁止だったり、やりたいことの提案を持っていってもなかなか実現できなかったり、だったらしい。
それは事務所の方針なので、事務所に属している以上は従わなければならない。

ある種のブランディング指針的なものだろうか。
所属している以上、会社のルールには従うべきだろう。

私も、世を忍ぶ仮の姿で、昼間、一般企業に所属している。
だから、その会社のルールや規則に従う必要がある。

その会社では、副業については明確にどこにも規定がない。
ただ、会社として社員に副業をオススメしていないことは確かだ。

そんな、なんか一般的にやっちゃいけない的な空気が漂っている副業について、もっとゆるくしてあげる事は出来ないんだろうか。
副業を許すことによる会社への損害と、有能な人間を失う事での損害を天秤にかけ、どちらが会社組織にとってより大きな損害になるだろうとか考えないのだろうか。

ある程度の規則は必要だ。
ただ、既存のすべての規則が必ずしも必要かどうかは再度考えた方が良いだろう。

そもそも会社規則が本になっちゃうくらいの量であることがまず問題なのかもしれない。
A4用紙1ページに収めてほしいかな。

そして、会社が個人を一生面倒見ないのであれば、その辺の規則は極力緩くしてあげるべきなんじゃないかと思う。

例えばジャニーズ事務所でいうと、ファンクラブを大切にする、だからSNSは使わない、というルールがあるらしい。それはそれで結構だ。そのような会社の方針に従えない所属アイドルは事務所を出て行くしかないのだろう。ジャニーズ事務所にとって、そこが事務所としての「コアバリュー」であれば、そこを曲げることができないのは納得。

つまりは、会社にとって、組織にとって、ここだけは曲げられないという部分だけを規則とし、他は極力柔軟に対応していかないと、これからの世の中、有能な人材をどんどん失っていってしまうのではないだろうか。

一般的に、60歳で定年退職をむかえるサラリーマンたち。
60歳なんて、実際はまだまだ現役だ。

定年退職後、嘱託で会社に残ったとしても、給料は3分の1から4分の1になる。
定年退職翌月から急に月20万円程度の給料だ。
なんかこんな現実悲しい。

もっと人間は、その日その日を生き生きと暮らし、その日その日を笑顔で生きるべきなんじゃないだろうか。

日本社会は、まだまだ軍隊的な管理体制を美とするところから抜け切れていない。それは、学校然り、会社然り。

たかがアイドルの事務所退所会見だったが、我々サラリーマンにとっても学ぶところが多いにある会見であった。

私個人的には、彼は応援していきたい。
自分は何もできないのに、彼の会見での一言一言の揚げ足を取って、「具体性がない」とか口走っている輩よりは彼のほうが100倍魅力的だから。

本記事を最後までお読みいただき誠にありがとうございます。 少しでも、今後の執筆活動のため、サポートをいただければ幸いです。 いただいたサポートは今後の執筆活動費として大切に使わせていただきます。